そらのおとしもの/空中ブランコ

そらのおとしもの・3話。イカロスさんはじめてのおつかい、そして彼女の謎について。何やら不完全というか未発達というか、天然と言うにもちとアレな感じのイカロスさんにメガネ先輩は疑いを持ったりする。愛玩用にしてはオーヴァースペックなのは確かにそうですが、イカロスさんの世界では「それはそんなもん」とか…じゃないんだろうなあ。


そしてちょっとずつイカロスさんにキャラや属性がくっついてってる、のだが、コケシをきゅぽきゅぽやるのが癖だったりスイカへの偏愛があったり、とどれもヘンテコな代物ですが大丈夫ですか。あまり感情を見せない彼女が何気に始めて大きな情動を見せたのが、地味に「スイカを取られそうになった時」でした。みんな流してたけど、エエのか?


先週と打って変わって割とマトモな、まァストレンジャーオチモノ系としてはほぼ定番のお話。この路線だと今後は少々シリアスっぽい展開になったりするんだろうかね。凡庸なテンプレに落ち込まなきゃエエけれど…って、EDでボケるのは定例なのか? 何ゆえ飛び出せ青春?


●新番組・空中ブランコ。事前に聞いた情報どおり、ものすごく映像偏重な作品。マトモなリアルさを求めるほうが間違ってるようなデザイン・色使い・演出によって描かれる、精神科のワケ判らんセンセイと患者たちのお話…ですな。


こういうタイプの作品は、センスの方向性が合致すればハマりこむだろうし、センスが合わなければとことんウザってェと思うしかないものだけれど…うーん、今んとこ保留だなあ。過剰な演出にまだワシが慣れてない、ってとこだろうか。脈絡もなく実写加工映像になったりする辺り、マインドゲームを思い出したりした。少し似てはいるけれど、ワシはあっちの隙というかユルさというかフラというか、そういう面が好きでしてね。こっちの方はちとカッチリし過ぎてて息苦しさを感じたりした。


橋本敬史によるちょっと他では見られないキャラデザインはワシ好みだし、期待通りにクォリティの高い作画仕事は満足ではあった。多分まあ、上記の違和感はそのうち慣れてきそうな気がする。監督の前作である「モノノ怪」はちょっと合わなくて中途でやめちゃったけどね。…あと、見た目のカッ飛び具合を勘案したか、お話の内容自体はすごく単純なのがちと気になったりした。まァその辺も含めて、来週も見てみますわ。