飛空士/ノブナガン

●新番組・とある飛空士への恋歌。ヒコーキモノってことで視聴してみた次第。冒頭、CGによるくんずほぐれつのドッグファイトはなかなかの見所。ラストエグザイルスカイ・クロラ辺りを思い出したりした。主役メカらしきティルトウィング機は適度なもっさり感があって割と好きなデザインですな。イボ付きカウルに固定脚にリベットというレトロとV字尾翼のモダンがミスマッチでよし。つーかこれ、水上もイケるってことは一種の飛空艇でもあるのか。多彩な機能とギミックを乗っけてていろいろ出来るが、その分デッドウェイトが多くて一点突破的な運用には向かないってのは容易に想像が付きますが、まァこういうオールパーパスメカってのは一種の憧れよね。

えーまあ、ヒコーキはそんな感じ。お話的にはなんかこう性急というか、特に後半の主人公・カルエルさんの物語上の動かし方にちょいと置いてけぼり感を味わったりする。見た目の優男ぶりに反して何やら心中に抱えているモノがあるらしいってのはいいが、やっぱいろいろと唐突よね。今後への伏線でもあるんでしょうけれども…って今回フラグ立てたお嬢さんと怒りに一瞬我を忘れかけたお嬢さん、あれ両方とも悠木碧の声じゃないっけ。同一人物? そういうミスリード? まいいや。

キャラデザインはもうちょっと素朴というか、ナチュラルな雰囲気の方が好みではあるが、これから続いてゆく物語の方向性によってはこういうのの方がエエのかもしれない。ワシにとって問題はその辺でして、何だかあまりワシ的にはそそられない方向へ(辛気臭い方向へ)進みそうな気がするんだよね。うーん、どうなんだろうな。ヒコーキへの関心だけで視聴継続できるか、微妙ではある。保留しておこう。

●新番組・ノブナガン。詳細は知らず、マンガ原作ですか。冒頭飛田声の信長様が例によって本能寺にてアレするのであるが、しかし何やらその最期にはちと異常がある様子。時は変わって現代、ミリオタで活発で可愛くてしかしボッチだけど別にクラスからはいじめられてるワケでもない、という現実世界では割とあり得ないようなお嬢さん・シオさんが主人公。台湾への修学旅行中に大怪獣とよう判らん防衛軍っぽいものの抗争に巻き込まれるも、土壇場で信長としての意識が覚醒し…ってとこで第一話のシメ。

ははあ…前世モノ? ドリフターズとかRODみたいの? 味方の防衛者たちにもどうやら歴史上の偉人さんたちが居るようだし、これからそういうビッグネームがぽんぽん出てきはるんやろか。こういうオールスターっぽい賑やかなネタは単純にわくわくすることではありますな。シオさんが覚醒したシーンで司令部のモニタ上に1582年! ノブナガン! と表示されるという判りやすい演出は、勢い重視でエエと思う。やたらと引用文字が出てきたり色彩設定が妙に凝ってたり(戦闘になると一面緑色になるとか)ってのはまあ、今後の動向を見守るってとこで。

シオさんのお声は新人さんみたいですね。なかなかフレッシュな演技であり、慣れてない感じもあまり悪くないと思う。えー、うん、一話のツカミとしては悪くなかったんじゃないでしょか。様子を見守ってみるつもりで。