ソラカケ/咲/マジンガー/ザムド/ヴァルキュリア/ハガレン

●…な、土日に帰れないとこういうことになるんだ。うへえ。


宇宙をかける少女・17話。なぜか木星にきた一行がなぜか一緒にいた外宇宙の遊星人の手を借りて地球に戻る話。木星に来たこと、そこにあったコロニー、宇宙人の存在…それら全てに物語的理由はあるのだろうが、逆に言えばそういう「伏線としての意味」しか感じられないのがちょっとな。危機的状況からの脱出とか気まずい皆が力を合わせて関係修復とか、ちゃんと料理すればおいしそうなシチュエーションばかりなのになー。


一方の四女さんとネルヴァルの黒っちいお話の方は、とにかく尖った方向にキャラを立てているので見やすいことは見やすい。かつてのイヤミライヴァルとの舌戦→力ずくでの圧伏とか、どっちにも感情移入/嫌悪感があってなかなかよろしやした。…あと、人類と宇宙人とのファーストコンタクトの計画が、双方の採算が会わなかったのでポシャった、っちうネタはすこぶる好みですよ? これで一本作品作れませんか? 無理ですか。


咲-saki-・4話。華やかに歩み始めた百合コンビだけれど、全国麻雀大会に行く前に一旦強そうな雀プロに負けさせておこう、という部長の思惑。…言うほど策士っぽくも無い作戦ではあるのだけれど、これから出会うであろうライヴァルさんの「強さ」を間接的に見せる意味としてはまあ、判りやすいヤリクチではあるかな。


皆で弁当喰って、アクシデンタル押し倒しとかあって、メイド喫茶でコスプレ麻雀打って、そしてその全ての行動には例の「きゃぴらりりりーん」という効果音が付く。うーむ、割と胸焼けしそうになった。とにかくソッチ方面の描写にはガッツリ手を抜きませんという意志は「強そうな敵キャラが出てきた時に驚愕する咲さん、の股間を大写しにする」という謎過ぎる描写によってもよう判った。謎だけど判った。あと巨乳描写もいろいろあるが、ブラのラインでもってフェティシズムを描いてるあのお辞儀シーンもなかなかの覚悟だった。


…一方の麻雀描写は省力気味(強いプロの人の何が強いのか判りにくい)だけど、まあ。とりあえず「実業団」ってェのがあるってだけでも収穫だったなあ。いや、マジで麻雀至上世界なのね。


真マジンガー 衝撃!Z編・5話…は、これでも結構余裕もって録画予約したつもりだったが見事に録れず。くそう卓球め。結局ゴニョゴニョして補完しました。


てことで十蔵ジジイ、めんどくさいものを孫に託して死す。「幸せは犠牲なしに得ることができないのか?」ってなレベルと比すれば遥かに悪魔側に近い立ち居振舞い、科学に魂を売った人間のミリキではありますな。一旦死んでから幻として登場し、「ワシはさっき死んだのじゃった。すまんなあ」という大胆かつ卑怯かつストレート過ぎる演出が監督らしい。


相変わらず話の進みはのったりとしており、ダブラスを撃破するだけ(それも別に凝ったことしてるワケじゃなく、圧倒的力量差で押す展開)で1話丸々である。そらまあ、超合金Zを紹介するのに延々玄田哲章のおっさんに叫ばしてたら進む話も進まんわな。「もう一度言おう!」って、そのうち血管切れるぞ。わはは。グロイザーにブロッケンに…というサーヴィスぶりもよろしいことだ。味方存在を敵として出す、ってのもGロボ的ですね。


楽しく見てはいるのだけれど、さてこの調子でどこまで話が進むのやら、という懸念は常にあり。「続きはまたそのうち、三年後にOVAで!」とか勘弁な。


亡念のザムド・4話。ゴチャゴチャとした郵便船コミュニティと少しずつ折り合いをつけてゆくヘタレパズーな主人公の話。「あえて」ってとこだろうけど、そこここが既視感バリバリな船内描写が何かおかしい。「ジバシリ」という呼称まで持ってこなくてもエエような気はするんですがね。死んだ胎児から何やら取り出すシーンの背徳性はなかなか。


基本的には大きな進展のある回ではなく、状況を落ち着かせて判りやすく配置するような感じの回ではある。されど冒頭の異形同士の戦闘シーンはなかなかのアイキャンディで、妙に凝った操縦(だか何だか)シーケンスなどのディテイル過多な雰囲気も相変わらずでして。あの量産機っぽい(でも異形っぽくもある)ヤツ、エエデザインやな。


こっちも楽しんで見ています。にしても郵便スタンプを押す訓練とやらは、伝染るんです。郵便局員ギャグを思い出したりして、関係無いトコで可笑しかった。ゲイリー富田だっけ。あと、麻生美代子堀絢子、っちう熟女声優アニメでもありました。うん。


戦場のヴァルキュリア・5話。敵の前線基地を奪い取れ! の巻。正面からの戦車攻撃を陽動とし、脇で見つけた獣道からの攻撃をもって急所の一撃とする。とまあまだ序盤であるからかあんま凝った作戦は描写されず、キャラ各々の行動やその影響をメインとして見せる話、ですな。…でも、こういう陽動作戦がキッチリゲームで上手く行くと楽しいんですわね。多分、そういうファンサービス話でもあるのだろうな。


周夫おとっつぁんの撤退の鮮やかさをもって「流石あやつもデケるのう」と言わしめる展開なのだけど、それ以前に帝国軍側の戦いぶりがイマイチ印象に薄いので流れ的に薄味。あとアリシアさんの「ホンマはウチ、怖いねん」演出がヤケに唐突で、もうちょっと仕込んどいてから展開させて欲しかったかな、という感じ。にしてもあのはねぶたさん、一旦画面に登場しちゃうとかなり浮くなあ。そういう世界観の話ですよ、という指標としては良いと思います。


…ぶたさんの名前がハンスなの? 泥まみれになって帰還したりするのか? 戦車で豚となるとハンス、なのかな。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・5話。錬金術師キラーである疵の男の話。民族浄化とはこれまたキナ臭い背景が出てきましたな…「イシュバールの民」という固有名詞もけっこうヤバいような気がする。民族的対立なんてェのは大鉈ふるってどうにかなるような代物でもあるまいが(劇中でもそういうニュアンスで語られている)、それを「下らねェ」と一言で斬り捨てるエドさんはまァ…そういう人、ではあるのだが。


今回は「いろいろとめんどくさい人が襲来してきて逃げてゆく」という判りやすい構成であるからか、今までのような急ぎ足感というか縮小感は少なかったかも。「でも、生きてる」という激戦後の安堵、という台詞の重みはちと少なかったけれどね。とまれ、中盤らへんのアクション/バトル絵の釣瓶打ちは流石の密度でしたわ。いちいち細密な破片作画がたまらん。


…にしても、第5話の段階ですでに、目ぼしい国家錬金術師はロイさんと鋼さんしか居ねェ、ってのはちょっと層が薄すぎやしないかな。スカーさん知らんうちに大活躍じゃん。