銀魂/クイーンズ/バスカッシュ/けいおん

銀魂155話。マダオさんスペシャルにしてマダオさん総集編という、どうにもこうにもチャレンジャブルな回だなあ。基本的には銀さんとマダオさんが競馬でどうしようもなくすってんてんになるだけの話であり、えーと…いや、そうね、マジでそんだけの話じゃないか! 俺はこれで変わるんだ! とかリッパなBGMとともに単勝一本三百円をぶっ込むマダオさんの、まあカッコよくないことないこと。「他にやることねェのか!」「ないよ」「ごめんなさい」。


いつもならもうちょっと身も蓋も無いギャグを盛り込んでくるところを、今回は割とそんな、悲哀というかペーソスというか情けなさというか、で見せてきたって感じか。…勝ったと思ったら斜行で審議で失格、という妙にリアルな結末がまた、やたらと情けなくてねえ。正直クソほどの意外性も無いんだけど、立木/杉田のひでえ演技を聞いてるだけで楽しいのでこれはこれで良し。あと馬名もいろいろネタがあるんだろうけどよう判らん。ネオジャミルニート…って何でまたガンX?


クイーンズブレイド 流浪の戦士・4話。田中敦子姐さん担当回、彼女はいかにして家名と妹を護りしか…あるいは護らざりしか、という話。ここで素直な「屈折した姉と甘やかされた妹」という枠構造に押し込めず、各々のキャラをちょいと深めに掘り下げた設定もて話を進めるヤリクチはこの作品らしいな、と思った。…そしてやってることがストリップ剣戟なのもこの作品らしさですが。


それにしても、あの平野天使さんは何をしたがってんのかと思ったら…キャットファイト中継のレポーターさん役なのか。高名なえろ剣士が戦いとなれば、人智を越えた魔法によって世界中にアレヤコレヤが中継されるという寸法だ。こ、これは恥ずかしいぜ。こういう判りやすい設定もよし。


レイナさんのバカちんなギャグと一所懸命な態度は、いかにもイヤミのない主人公っぽさでなかなか共感を持てることだ。彼女なら何かかんか試練を乗り越えてくれるんと違うかな、っちう印象を与えてくれる。あと、上で言うた脱衣バトルは脱衣でバカ面白いのだけれど、必殺技の見せ方はそれはそれで上手いんだよな。踏み込んだ姉さんの足がグイと地表を押しのけるとか、地味ながら良い表現であるよ。あとは敦子姐さんの少女声。かわい…い…? うんまあ、かわいいです!


バスカッシュ! 5話。主人公は単純バカであるので、状況が大きくなり組織化されてゆくに従って彼の介入余地は少なくなってゆく。空回りしつつむくれてるダンクマスターさんだけど、目の前にお膳立てが整っちゃったとなると話は別だ。「試合は三日後」てのを聞いてニヤリと微笑み、間髪入れずその場で暴れだす彼のバカ本領発揮ぶりが楽しい。ちちマスターマインドに一矢報いた…ってとこですかね。


なんかタイアップくさいロボ靴はともかく、周囲の音がダイレクトに聞こえるように改造したぞ! ってェのは盲点ながら重要な説明だわな。みんなニュータイプ扱いでバトルを押し切っても良いだろうけど、こういう描写をキッチリ差し込んでくる律儀さは好きだし、またこれで話を作る取っ掛かりにもなるだろうし。


そして役者が集まり、試合が始まり、暴走が進みだし…という一直線の盛り上げは、今までで一番乗っかっていけた感じですね。最後に市庁舎(か?)のモニュメントを吹っ飛ばしてシメ! っちう流れは爽快。ダンさんが初めの方では鬱屈しつつハミ子状態だっただけに、余計ね。


けいおん! 4話。やってきました定番の水着サーヴィス回である。お嬢さんアニメにはこういうのが無いとねえであり、メンバーの中におッがねもちが居るので別荘でウハウハというのもパターンであり、まじめでチャラけていない人がどんどんビンボくじを引く展開も定番である。…んー、ソツが無いねえ。


ミオさんのから回り気味(かつ引きずられ気味)な頑張り見ると「お前ら二人もうちょっと察しろよ」と思いつつ、あのダラダラコンビの気分もよく判るなあ。高校のクラブ活動くらい楽しくやりゃエエのよ主義であるワシだしね。ここで先輩たちの業績を経験して「!」となる熱さもよろしいな。…花火使っての唐突でムリクソなクライマックスにはイマイチ乗れなかったけれど。


燃費が悪くてとても贅沢な作画状況は相変わらず。ミオさんが向こうからこっちに入ってくるのをわざわざ全身入れて、かつパースつけて、無論CGの拡大縮小無しで描いてるとかね。電車の窓開けてずーっと風吹いてる状況で芝居させつづけたりね。大変やなあ。…あと、フジツボもあれはあれでかわいいですよ? 海水かぶると何かわやわやと出てきたりして。うん。