ソウルイーター

ソウルイーター37話。魔道具争奪戦は結果を見せて一段落、次回の展開に向けてさてどうする、っちう話。キッドさんの言う通り、エイボンの魔道具なるものが一体どのような機能を(表面的な働きとして、また物語の構造として)持ってんのか説明されないので、どうも話のヘソが無いような印象を受けたりする。シュタインさんの狂気やらクロナさんの苦悩やら死神さんの裏事情やら、そういった耳目を引く表面構造は多彩にあるんだけどね。…やっぱワシの作品鑑賞態度が古いってこともあるな、こりゃ。


確かにまァ、組織末端の職員さんの立場としては案外リアルなんだけどね。そういうリアルさを狙ったものでもないだろうしなあ。とりあえず、お母さんに似ていると言われて素直に嬉しそうだったり、とっくんじゃあとっくんなのじゃあと一本気だったりなマカさんはそれだけでかわいくていいのです。うん。


ほぼ喋らず動かず状態だが、普段が普段なので異様に「負の存在感」を出している黒星さん。…こういう引き算方面でのボケって(いや、ボケ違うけど)なかなかツッコんでもらいにくい鬼門なんだけどねえ。黒星さんのキャラ造形が上手く行ってたってこったろうな。クロナさんのキョドりにみんな不審がるというシーンで一人だけ動かない、っちう、画面と演出の上手さにちょっと「ほほう」気味でした。