いろいろ

屍姫 赫8話。屍姫が彼女の契約僧を失う時、それは屍と化す時である。オーリさんは彼女を救いたい。ミナイさんはしかし、その救いの手よりも杉田さんとの縁を選ぶ。…余人(視聴者)にも判らない絆であり、かつミナイさんサイドからしか語られない一面的なものだが、彼女の不可解とも取れるその行動・それだけしかないことが却って何やら「業」のようなものが感じられる作りになっておりやした、な。


主を失えばただの異形と化す姫を滅する。その過程を妨げ、一つの災厄を生むキッカケともなりかけたのがオーリさんの「情」ってェのがなかなか皮肉でよろしかった。「ありがとうって言ってもらえた」、ですね。何となく巷間の定番譚である「幽霊に情をかけるとエエコトおまへんで」っちう話を思い出したり。ダメ喩えですんませんねえ。


デカい仏式ハンマーで闘うチビ少女、っちうツボ突いたアクションが良かったものの、どうにもダウナー状況なので燃え燃えとはいきませんでした。でも絵の良さは如例であって流石ガイナではある。


ケメコデラックス! 8話。ケメコさんが激辛大盛ラーメン喰ってる間にソードベアラー姐さんが三平太さんを弄りたおす話。いろんなお嬢さんお姐さんに受難を受け続ける運命の三平太さんではあるが、まァこれは本人の性格…ツッコミは見事だが基本的に相手の強引さは受け入れる…にも問題はあるよな。ちうかそういうキャラじゃないと成立しない物語ではあるのだが。


あとついでにミシマのボクっ娘登場。ミシマさんってのはますます健全企業とは思えなくなってきた。…ロール見て気づいたけど、あの変態専務と三石スーツは「ヴァニラとキリコ」という名前なのね。…ボトムズネタ?


本編の流れに全く寄与していないラーメンシーンが潔よろしい。平野声の看板娘と立木声の店主、っちうやたらに濃いィキャスティングは再登場の目でもあるのだろうか。あと、状況の異常化を見限ってポツリもらした三平太さんの「ハハ…サッパリ…ついていけねえ」っちう台詞の爽やかさが良かった。こういうギャグって意外とアニメ(や実写)では演出が難しいのよね。なかなか上手く決まらない。これはちゃんと面白かった。


のだめカンタービレ 巴里編6話。千秋さんは念願のオーケストラ専属指揮者となる…のだが、そのオケこそが大問題。空中分解寸前で屋台骨のデプリーストは不在、千秋さんはまァずこの建て直しから始めねばならない…のだろうか? というお話。これまたデカいドラマを持ってきたなあ! ど新人の身でいきなりオケの歴史と技術を再構築ですかあ。…どうもあのコンマスさんが問題の要のようだが、なんかそのう、千秋さんと性格似てるような気がするぞ。気のせいですか。


とまあ本業の方も大変なのですが、のだめさんがらみの個人的事情も色々とありそうで。「なんだか面倒なことになってきた」と独りごちる千秋さんなれど、面倒なのは貴方ののだめさんへの態度も原因の一つではありやすぜ。ま、作品としてはここでガッチリ束縛させたらおもんないわな。


今回の裏テーマは牛乳でしょうか。ル・マルレを見て「牛乳に中ったか」といぶかしむのだめさん、牛乳がぶ飲みして調子の悪いルイさん。んで千秋さんは若き日の「ミルヒ」さんのオケを護らんとする、と。…いや、それでどうってワケでもないんだけど。


今日の5の2・8話。秋ってことでメシ話が多い…のか? まあ3話目は背比べですが。てことでメガネっ娘メグミさんのダイエッター話他2編。…キャラ作法上、メガネさんはダイエット属性ってことにでもなってんのでしょうか? いや、その他の例としてよみさんを思い出しただけなんですけどね。とりあえず小学生のうちはダイエットせんほうがエエと思うぞ、そらもう成長阻害とかいろいろと、とは思うが乙女心は複雑よね。


毎度のリアル表情に加え、腹痛我慢中のリョータさんの百面相とか、おなかに迫る相原さんのヘンな絵とか、見た目にバラエティがあって楽しい回だった。ちうかあの、耽美なんだか古臭いんだかよう判らん絵のタッチは何なのでしょう? 元ネタなあに? あと、後半の牛乳勝負は乳糖不耐症のワシとしては見てるだけで腹下りそう。