●屍姫 玄5話。山神さんとメガネさんは過去よりの悪夢を退ける。マキナさんとオーリさんは過去からの狂夢と対面する。…一応対比として、山神さんサイドのエピソードは「屍姫とその相方として覚悟を決めた結果」という位置に置かれてはいるのだけれど、やはり少々その覚悟自体の描写は薄いだろうか。とにかく、何かハッキリとした「屍姫は人ならざる」っちうコードに乏しいんだよな。雰囲気のみ、っちうか何ちうか。
そしてマキナさんは藤原兄さんの似姿と戦えない、のである。ひょっとしてこのニセ藤原さんを滅することで、彼女たちはその過去と折り合いを付けることができるのだろうか。もしそうなら、敵の人が重要なイニシエーションを（スジとしては図らずも）用意してくれているってことですな。親切だ。
性やら妄執やらを「人間らしい」と捉えるのかその逆なのか、が彼我の差のようで。そうねえ、確かにそういった性癖を抑える方がヒトの本来っぽいわな。とにかく複雑な方へ、面倒な方へと進んできたのがヒトという種の進化戦略だしねえ。
