言語的いちゃもんジジイ

●何となくネット文章を読んでて、ちょっと引っかかったりする。何かを薦めているのだろう、その意図に偽りは無いし文法的にも間違いは無いのに「皆様も一度試してみてはいかがなものか」と書かれてたのね。なんかもやもやしました。「いかがなものか」が持って回った否定文章になっちまったからなあ。


●なんでもない言葉にある種の意味や方向性が乗っかってしまうことがあって、そんなつもりではないのになんか妙な違和感が出てしまうことがある。…大仰な言い方せんでもいいが、ボケを認知症と言い換えることになった時、ははあボケという言葉にはある種のマイナスイメージが乗っかってしまったのかと思った、ってことを思い出したってんですけどね。これで50年ほど経ったら「認知」という単語にもマイナスイメージがつくのだろうか。


●てことで本日古本屋にて見かけたる書名。「本当にあった学校の怪談」。…いや、べつに疑いませんしホントにあったって別に怖くはありませんよ、怪談の存在それ自体は。しかし元ネタの「本当にあった怖い話」系のタイトルにしても語構造は一緒なのだな。この場合は「本当にあった」は話の内容の修飾語句であろうが、上記同様「話」それ自体があってね、と考えると同じくマヌケな感じ。


●とまあ、別にどうでもいいことを考えつつ休日を無為に過ごす。ああ、無為ってゼエタクやなあ。