かんなぎ/ガンダム00

かんなぎ2話。ナギさんとジンさんが同居するための状況構築と、それに必要な通過儀礼。些細なことで喧嘩して結果地固まるちう流れは判りやすい。ジンさんも「こういう人の扱い方は心得てる」のならもちょっと堪え性持って接してやれ接してやれとは思うが、ま、微笑ましいのでエエです。


ナギさんの知識と物知らずのモザイクぶりは定番ギャグではあるが、スーパーボール知らずにシャラポワ知ってるってのは案外「テレビ好き」ちう設定的に正しいような気がした。…「今必殺のォ!」ってのは偶然かしらどうかしら。アレで台詞中断されなかったらちゃんと「ナギアタック!」とか言うたのかしら。


しかし、ふうむ。いちいち上手いなあ、ちう感想がまず立ちますわい。接着剤オチのテンポ、肝心の払いシーンを風景絵で省略するセンス、ジンさんがバンソコを取るタイミング。非常に安定しててかつエッジの立った面白さがある。作画のピーキーさも大概で、幕開けのナギさん寝っ転がりシーンの髪の毛の捉え方とか、その段階で上等。本編通してぴょっぴょこと本当によく動く。…上手いとかエッジとかピーキーとか言ったけど、そうねえ、余裕持った自然さは薄いわな。これは一般的にはマイナス要素と見なすことも出来ようが、ワシはそうではない。技術に淫し技巧を凝らすタイプは大歓迎ですので。このまま行け。カエルワイプのバカさもヨシ。


ナギさんは結構いろんな要素を詰め込まれた十徳ナイフみたいなキャラではあるが、今んとこ煩雑な感じは薄い。各々の要素が上手いこと「ギャップ萌え」の両側対比関係にされてるとか、そういう見せ方のせいもあるんだろうな。ええ、正座の膝とかラーメン喰う唇とか、要所々々でのフェチい作画もオッケーです。ん、楽しんでますよ。


機動戦士ガンダム00・えーと、2話なのか27話なのか。まいいや。さて、いまだ全力ではなくいろいろと不備のあるガンダムさんたちが動く話。主役メカですらマトモに起動できてない状況での敵襲、この危機をいかにする…という。戦術予報士としてのスメラギ姐さんがその片鱗を見せるものの、基本的には「動かないロボをイヤボーンで機動」という黄金パターンでシメるんですけどね。この辺、「あーいろいろ考えたんだろうなあ」てな感じのエフェクトが美しくもハデではあった。


人間ドラマ的には相変わらず不幸の極みのサジさんであるが、突き放した物言いされるよりもあのドリルお嬢さんみたいに能天気な喋りされる方がなんか腹立つな。ちうかあの人ウザかわいいな。ウザの方がちょっと強いけど。あとあの次週にも死んでしまいそうなデブパツキン艦長がとても気になる。エエキャラ造形なんですがねえ…ワタシ好みの。死にそうだけど。あーあと仮面の人がフツーに待機所でコーヒー飲んでんのが可笑しかった。みんなもう慣れっこなのかね。


んー…キャラとエピソードの多さによって、物語的な面白さがイマイチ出てない感じではあったな。集中して物語を追いにくいというか。話が進みだして状況に慣れてきたら解決する問題なのでしょうか。今んとこ、まだエンジンかかってないような印象。さて。


あーあと、前シーズンで「?」だったアレ、どうやらホンマに「トロポジカル」ちう言葉があることになってるようでんな。それならそれでいいけど、トポロジカルとトロポジカル使い分けなきゃならん世界なのか。…後付け設定構築の盛んなガンダム世界において、これはめんどくさい要素ではあるよなあ。