サーヴィスを受けるワシ

●自転車でちょっと行ったところにフランチャイズの寿司屋がある。アレだ、回転レーンが無い回転寿司みたいな。座敷とカウンターがあって席それぞれに小さなタブレットみたいなタッチパネルデバイスがあって、それで注文したら届けてくれるってヤツ。

今日はちょっと散財しよう、ってんでそこに夕飯食べに行き(ワシにとってはこれで充分ゼエタクだ)、カウンターでちまちま喰ってたら板さんが「これどうぞ」と何か小鉢くれた。いやワシ頼んでませんけど…「いえいえ、サーヴィスですので是非」。焼いたイカの耳を醤油で焼いて木の芽を刻んで散らしたモノである。

…いやね、すっげえ旨かったし堪能しましたけどね、なんでまたこのワシにこんな小洒落たサーヴィスを? Tシャツのよれよれおっさんで、注文もテメエの好きなものだけ好き勝手喰うような通にも程遠い嗜好で、おまけにこの店来たの今日が2度目のワシですよ? なんだかすごく申し訳ない気分になったりして、でも旨かったからいいやと思ったりして、よく判らん。

多分まあ、時間も早く客もほぼワシだけだったし、よほどヒマだったんだなあとそう思うことにした。…ワシつくづくこういう常連サーヴィスに向いてない性格やなあ。ダメである。