夏目友人帳/コードギアス

夏目友人帳8話。桑島声の蛍妖怪さんが短い一生に消える話。アヤカシであれば長命…少なくとも若き想い人の顔にしわができる程度には生きられるものを、アヤカシを感じられなくなったかの人にもう一度触れ合いたい、その一度のために短命の蛍と化す桑島さん。異種婚姻譚のバリエーションでんな。相の異なる二者が交流するためには代償が要る、という要素を卒なく押さえてある。…何となく指輪世界のエルフを思い出した。他に該当する例はいくらでもあるんだけど、ね。


毎度ながらワシ的好みからするとちょっと描写がくどい(例えばラストで蛍見て「ああっ!」と驚く想い人のシーンは「まるで…」と言葉を切るとこまでで良かったん違うかとか、「虫の言葉は判らなかった」というナレは要らんかったなあとか)んだけど、蛍が出る夏のはじめ頃、その明るくも妙に刹那的な雰囲気がとても良く出ててよろしかったです。…しかし桑島さんはホンマ、素直なキャラをやらせてもらえんねェ。結婚相手見て襲いに行かないかちょっと恐れてたワシも失礼だが。


コードギアス 反逆のルルーシュR2・21話。弑逆のルルーシュさん。何だかアレな異世界において、集合的無意識に皆さんを接続しちゃうという人類補完計画もどきを発動するご両親をやっつけろ、である。若本皇帝のゴッツい覚悟や動機はまあ良く判るが、ええと…マリアンヌ母さんがそれを望む理由って何だっけ。忘れた。まいいや。


単なる暴君ではなく人類全てのために。しかしそれは自己愛の権化に過ぎず…どっちみち自分とナナリーは棄てられたのに間違いないのだァ! と親殺すルルさん。人類全てがウソなく平和に? ウソもペルソナもない世界なんかヤだ! というルルさんの感覚は、こっち側(ワシら)共通のものでしょうて。…反対に皇帝側の意図は…んー、ある種のSF小説ならコッチが勝ちそうな気もするな。最後に集合的無意識(神、と言っていたか)にまでギアスをかけるという大風呂敷はよござんした。


…って一ヵ月後なの!? こういうのを平気で(いや、いろいろあっての脚本だろうが)できるのはホンマ大したものだ。一瞬スクライドのラスト近辺を思い出して「もう最終回?」とか思っちゃった。んで、ラスボスはシュナイゼルさんですかね? ギアス無しの知略勝負がラストバトルとはちと大胆で面白い。…いや、シュナさんがギアス無しとは限らんか?