夏目友人帳/コードギアス

夏目友人帳11話。井上和彦オンステージ。酔っ払いのへにょ声から斑バージョンの男前声まで、ファンの方(居るよね? 多分年齢層は高いだろうけど)にとっては割とたまんねえ回だったのではないでしょうか。作画のほうも、先生のオヤジカワイさを前面に押し出してて見ててニヤニヤしました。(ちょっと唐突な)猿妖怪の出現から退場までの絵も凝っててよろしかった。動きも然りながら、微妙にバランスを崩し気味な顔の表情とか見所多し。妖怪バトルには割とリソース使うアニメだよね。


…構成的にはやはりちょっと…無駄が多いのは多いんだけどね。アバンを劇中途中から始め、時制を戻して再スタートする…という技法にほとんど意味が無いし、ヤカラ妖怪/健気幼女/絡まれ友人、のどれかに絞った方がシュっとした話にはなっただろうしな。まその、間延びした部分も先生のもてもてした仕種やお姿を堪能するためにあったと言われれば別に問題はない。のかな。まあ。


あと、結果だけ見たらただの夏目ストーカーである沢城いいんちょが相変わらずかわいかった。あ、割ったCDはケースだけ買いなおして入れ替え、返す時にその旨伝えるといいぞ。よほどのコレクタじゃない限りケースに執着はせんでしょうしな。


コードギアス 反逆のルルーシュR2・24話。シュナイゼル兄さんの本質を見ること。何にも執着が無く、人の命己の命どころか勝つことにも興味が無く、負けなければよいとする男。故に…執着のあるルルの行動は読みきれず、という。…ギアス(必殺技)なしのボスキャラとして、よく完成されたクォリティだったのではありますまいか。最後までクールな「仮面」を外さなかった心意気はよござんした。それだけに、チラチラと見え隠れした「感情」は、ファンの方々には魅力的に映ったのと違いますかね?


かなり負けっぽい状況から大逆転のオチに向けて、グッと太く引いたスジがあるのでなかなか楽しく見られましたな。脱出艇のモニタから、回転椅子をクルリと回して登場するとかいう芝居っ気もヨシ。ちうか今回、帽子の取り方やギアスコンタクトのハメ方や、そういう芝居が効果的に使われてたような気はする。ホンマ如何なる時でも演技派な男やでェ。


主要メンツだいたい生きてましたの展開はちとその、安っぽさが先に立ってしまってたな。これがもうちょっと余裕でもあればどうだったか判らんが、短時間に連発されてしまうとね。ま、キャラ人気と物語的快感の天秤ではあるが。…いや、キャラと言えばディートハルトさんですよな。いやあ、初登場シーンからの「こういう死に方するだろうな」という期待を裏切らぬ役者ぶりであって満足しましたやろ。ねえ。


てことで次回ラスト、か。…んー、いろいろと弱点や惜しいとこもあったけど、やっぱ残念ではあるなあ。ま、おとなしく待ちますか。