ドルアーガ/狂乱家族日記/ペルソナ

ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜・4話。ここにきてやっと基本設定&基本ストーリーのスタートである。開き直ったが如き「ドルアーガの塔講座・初級」レクチャーシーンとか、低血圧気味で半分メタな要素はなんかこのアニメのテイストっぽくなってきてるな。それに付随して教師役の女戦士さんに感情が芽生えたっぽい感じなのがヘンなのー。


前半と後半に一つずつある戦闘シーンは、迎撃の段取りや魔法の使い方がいかにもゲームゲームしてましたね。で、これはワタシにとって褒め言葉だったりする。いやワタシこういう「ルールに従った箱庭的シム要素」に弱いのよ。楽しいじゃん。アニメでやることかどうかはともかくとして、楽しいじゃん。まさかにこの要素だけで残り話数を使い切るとは思えないが、シッカリとした土台があるのはよいことです。…ちうか、何だかんだでエエヤツやな、ニーバ兄さん。


狂乱家族日記・2話。流血のイジメを跳ね除けるための「泣いた赤鬼」的三文芝居の開始である。…文章にしてみると相当にそぐわない前半と後半だが、まさにそんな感じでございましてな。まさか前回ヒキの疵だらけの背中がイジメによるものとは思わなかったが、その解決編としてほぼギャグなシーケンスを用いる構造はどうもモヤモヤした。「ウソでもいい幸せ」という台詞で言質を取ろうとしてたけど、ちゃんと機能していたかというとどうも怪しかったり。


ま、バラエティに富んだキャラのアレコレを見るアニメとしては割と問題ないのですがね。その中にあってメインのキョウカ様のキャラがどうも定まらないのはまあ、しょうがないか。事件発生役であり事件かき回し役であり事件終了役でありトリックスターでありツンデレでありエエコト言い立場の人であり、と様々な要素をムリヤリ背負わされてるもんなあ。あ、意外とノリの良いライオンの人はかなり良いです。何だラストの縦ロールは。


PERSONA - trinity soul -。どうやら前々回二階建てでやってたのを見逃したようなので、アレをソレして15話をまず追補したので軽く感想。今までのクールキャラを台無しにする緑川真田さんのヘンな行動が面白かった。家に勝手に上がりこんでチャーハン作って喰い物説教をカマす…って、わあ結構めんどくさい人だ。この妙な人間味とか、第一期は声だけ出演だったという仕込みが生きてきますね。


あと江川央生の刑事さんの「伊藤」という名前を認識させる演出(DVDに書かれた本人あての名前→墓に書かれた伊藤姓の名前→シン兄ちゃんによる名前呼びかけ)が自然で感心したです。


んで17話。メグミさんが実家でトラウマを掘り起こして乗り越える話。人外バトルの合間にこんな話突っ込んでるヒマがあるのかなあと思うが、でもペルソナってこういう話の方がメインかも知れませんので別にいいか。「どうしてあんたじゃなかったの!」の台詞はなかなかに強烈。そらギクシャクもするわな。


いかにもな田舎旧家の再現度がよろしございました。ワシの実家があんなんだったのよなあ。そうそう、無駄にデカイんだ。んで子供が出てっちゃうから無駄に広いんだ。懐かしいなあ。…でもなんか、田中敦子のお母さんの口調がちょっとババ臭すぎませんでした? あんなもんか?


●…あ、コードギアス撮りそこねた。残念! しょっがねえなあ! 無料配信とか…はまだ先か。ちぇ、不覚。


●そしてえー、独り言であるが、いやあ久々にリアルタイムで「追っかけっこ」を体験したものだ。釣られては新IDに気付き、楽しんでは途中で消され、ワタシの程度は低いけどなんかハック合戦とか電脳防壁破りとか、そんな疑似体験。両陣営とも本当に精勤なことでございます。享楽乞食のワタシとしては頭が下がる。という独り言。


●…ちう前項の話とは全く関係ないですよ? え、何のことですか? ということでいけしゃあしゃあと、コードギアス 反逆のルルーシュR2・4話。人の行動を止める能力を持つ相手に銃突きつけられた状態から、口先三寸で生還するルルさん。ロロさんを「ギアス以外はヘタレ野郎」と評したりCCの確保が本命だったりという理由もあるが、いやあムチャな脚本でありまたそこが楽しさでもある。こういう「糸の如く細い論理の連鎖」ってのはリクツ作品の醍醐味ではあるな。推理モノとかもね。


ギアス持ちは何人か出てきたが、長い時間レンジで効果を及ぼすルルさんのギアスはそういう意味で脚本構築がやりやすい、という長所がありますな。ロロさんやマオさんのはその場的な強さであり、一旦乗り越えられたら脆いもんね。…そこ行くと皇帝とのギアス勝負は複雑怪奇なものになりそうやねェ。皇帝が過去記憶の改変、ルルさんが未来行動の改変。こら論理的迷宮ですな。


今回のギアス仕掛けはテメエを狙わせての状況作り。こんな猿芝居に一発で引っかかるロロさんが愛らしいが、一触即発のロボバトル最中にケータイ会話で作戦する、てな緊張と緩和のつけ方も面白い。


そういう「ロロさんの甘さ」も今回の肝の一つでしたな。他者を殺すことに何の呵責も感じないが、ええ何? ぼくを認めてくれるの? これって初めての体験! て感じの甘言で一気に崩れるロロさんがもう。何というか。その上で「ボロ雑巾のように棄ててやる!」ですよ。狙うねェ狙うねェ。棄てないんでしょうけどね!