図書館戦争/銀魂

図書館戦争10話。前回話数間違いっすので修正。「絶対非暴力」という、どっかで聞いたような理念の支部とゴタゴタする話。この連中がまた絵に描いたように薄っぺらい卑劣漢ばっかしであり、その嫌がらせのレベルも「トゥシューズに画鋲が…」レベルの積層である。まァある意味リアルっちゃリアルなんだろうけどさ。


これが例えば、スポーツものの敵チームとかオフィスものの他の課とかだったら「マンガ的でOKかな」とも思えるが、こんな感じでちょっとでも思想が絡んでくると途端に生臭ァくなるな。ワタシの考えが主人公側に近いだけに余計に居たたまれなかったり。んで「正面から解決する」ちうた笠原さんの行動が「お前ら偉いさんに告げ口するぞ!」というものだったのにはどうしたものやら。これはアレか、「後味の悪いやりきれなさ」を賞玩するような作品なのでしょうか?


「いかなるメディアも権力による検閲を受けるべきではない」という多様性/相対性を是とするテーマの作品において、その構造が「主人公たち以外の思想の人は全てゴミクズ」という、竹を割ったような単一性/絶対性を持っている…ってェのは何らかの皮肉かと思えて仕方がない。…まァ再々言うように、これらのことは「そういうとこを見る作品と違いますから」と言われれば反論のしようもないのですけども。んー、まあ。ねえ。


銀魂112話。桂さんオンステージ…と見せかけてたまさん回。アバン(にしてはやたら長かったけど)の桂さん悪ふざけシーケンスは、全体に漂うヘボさやらフェイクOPの腰砕け具合やら、エエ感じに気が抜けてて(でもしょーもない気合だけは入ってて)よろしござんした。なまかって流行ってねェんだよ! とか、そういうビーンボールはちゃんと狙うのな。良いことだ。


んで本編はご奉仕アンドロイド・たまさん再登場である。息抜きってのが何だか判らないたまさんにその真髄を教える、ふりをして私欲を満たす銀さんの話。キャバクラシーンの「現在の状況を正確に言うことでさらに誤解を生む」というネタがなんか妙に練られてて面白かった。ラストは「子供を楽しませることで初めて笑顔となるたまさん」という結構良いオチ…のハズなんだけど、その状況が「もぐらたたきのもぐらになって殴られつつ笑っている」という絵面なので割とヘン。最後にもう一ツッコミでもあるかと思ったよ。