クイーンズ/バスカッシュ/けいおん

クイーンズブレイド 流浪の戦士・6話。レイナ一行はエルフの森に迷い込んでハーフエルフのはずれ者さんと知り合うのでした、の巻。しばらくはこういう、旅行紀行とキャラ紹介アニメのノリで行くのでしょうかね。…にしても、エジプタスな砂漠から流れ去った後、アニメ開始1分で敵キャラさんに出会うというコンビニエンス展開である。キライじゃないが「急いどんなァ」って感じ。


人とのハーフ故に疎まれビンボ籤を引かされ通しのノワさん。彼女の健気さを賞玩するお話ではあろうけれど、まァエルフの排他性ってのはファンタジィの定番ではあるし…って、あの陰口攻撃は高貴なエルフっちうより一昔前の陰湿女子学生、って感じではあるけれど。


割とヒネリもないかわり、上記定番要素も抑えつつ素直な物語を構築しているっちう特性は相変わらず。エルフの邑のデザインとか、思いのほかキッチリとしたものであってちと感心したり。…つるぺたはいてない属性のノワさんの狙いとか、艶やかで流麗な教官さんの下着ははっぱでしたとか、そういうバカちんなシモディテイルは外さないとこも、そこそこ好きです。前にも言うたが、地上波によるヘンテコなちちこかんジャミングがあった方がワシ的には好きかも。余計に変態的だから。


バスカッシュ! 7話。月よりの男はガッチリと管理されたロボバスケを望む。放埓な参加者、無軌道な観客はスポーツではない、と言う。ほたらワシらそんなもん要らしまへんでェ、スポーツみたいなもんこっちからお断りじゃァい…というダンさんたちの反旗である。そして確立される、ストリートvsプロ、という図式。


OPをオミットし、クライマックスに歌を入れるという「区切り演出」を見る限り、とりあえずこの話で(少なくとも当面の)状況設定が完了した、と見るべきなのだろうな。ルールという管理の象徴を軸としてアッチとコッチ、かたやルールを利用して勝つプロ集団、こなた(ライン書き換えたりして)ルールを捻じ曲げて勝つ主人公たち。さて、お互いに「それのみ」ではちと面白みに欠けるところもあり。中庸がいいんじゃね? ってそんなワシのような惰弱野郎はダメですね。へえ。


契約金として宝石てんこ盛り、というガキの思いつきみたいな描写はキライじゃないっす。あとその宝石をキーアイテムとした話の転がし方も小手先芸で好きな方っす。「妹との約束の貯金箱に入らない宝石」っちう描写とか、判りやすくて良かった。


けいおん! 6話。そして学園祭にて初ライヴでございますの巻。泥臭い練習シーンをすっ飛ばして来た本作、ライヴ初日の今回でも「当日練習に来ない他の面々」という要素は徹底している。いや、それが悪いわけじゃないですのだ。この作品において求められてンのはそーゆースポコン要素…バンドコン要素か? じゃないしね。却ってミオさんの練習志向といじらしさが出てますし。…それにしちゃ上手いんだけどなあ…特にユイさんは。


クライマックスの演奏シーンは…あれ、PV風の映像で処理してますな。ハルヒでの音曲シーンやら今作のOPやらとのイメージかぶりを避けたのか、あるいはあとあとの楽しみにとっておくという意図か。しかしまあ、エエねえ…皆で力合わせて演じる快感だねえ。若いねえ。感無量だろうねえ。ぱんつ見えたけど。


作画は毎度ながら良好、今回であればキャラ紹介練習っぽい辺りでのユイさんエアギターが楽しそうで個人的にグゥでした。あと実に健康そうなスク水ユイさんが健康そうでした。あとお化け屋敷でのBGMが鬼太郎風になる細かさもよし。ハルヒの野球回でのタッチもどき音楽思い出した。