カイジ/銀魂/マクロスF

●カイジ22話。当面の敵を討ち、本当の敵が現れるの巻。「蛇でいてくれてありがとう」という、敵の能力を信頼することによって成功する戦略…とか、やっぱ「枠」の与え方が上手いわなあ。やってることは普通に裏のかきあいなんだけど、そのリクツの通し方に独特の快感があるんですよね。


当然ながらそれは敵たる利根川さんのキャラが強くないと成立しない快感であり、そしてそこに抜かりはございません。足元が崩壊する絶望の演技、焼き土下座に挑む狂気の演技。どれを取っても凄みがある。白竜キャスティングが最大限に生きた回、でしたねえ。…物語序盤のちと微妙な印象は、この回でチャラにして余りあるわな。当然ながら津嘉山会長のおっそろしい人外演技も控えておるワケで、なんかもうムネヤケしそうでござる。ちょっとした軽みさえ感じられるのが恐ェよ。


それにしても、焼き土下座シーンはアニメ(CG)で見せられると迫力が違うなあ。迫力というよりは、んー…「即物的な下劣さ」というか。下劣なのでもっとやれ。


銀魂102話。伊藤鴨太郎の暗躍は続く…のだが、対抗勢力として肝心の土方さんが勝手に自滅してくれているのでにんともかんとも。てことで妖刀に魅入られて実にダメなオタクさんになった土方さんの話。中井和哉のヘタレ演技が冴えわたる30分、と言って宜しいのではなかろうか。


その一方で伊藤vs近藤の列車内会談。ここで見せられる近藤さんの「器の大きさ」がなかなか。青臭いながら台詞構成には結構凝るタイプのアニメ(原作)だけど、自分の旗色を評して「垢まみれの褌」とは言い切ったものだ。粗野だが卑ならず。こういう台詞の応酬があるからこそ、沖田さんのキレ状況にてのヒキが生きるワケですな。


…あと、照れつつ写真撮られてる神楽さんがレアでかわいかった。照れるな照れるな。


マクロスF・3話。ちょっとした事故状況にて若い男女が閉じ込められる話…なんだけど、ダブルヒロインにナヨ男(外見は、だけど)の取り合わせなのであんまし「そういう展開」にはならないのでした。とりあえず今回は、ランカさんとアルトさんへモチベーションをもたらすシェリルさん、という構図ですかね。そんなラブコメ展開の裏では血腥い死闘中、ってのもお約束。


定型的なワガママスターの属性を持ちながら、それだけに収まらない「ははあ、やっぱホンマモンは違うわ」てな側面を匂わせるシェリルさんが割と好感触。…美人ながらあんま男好きのする女性ではないんだけどね。容姿が華麗すぎてね。ちちはエエけどね。


アルトさんとの会話によってオーディションの道へ進むランカさん。夕暮れの風景にてアカペラで歌いだすシーンは…んー、ランカさんの中の人の力量も然りながら、菅野よう子の旋律の強さ、だねえ。なァんでもないシーンながらちょっとググッときた。あと、野郎はマシン乗りへ/お嬢は歌い手へ、てな流れはマクロスよりも何故かカペタを思い出したりして。