カイジ

逆境無頼カイジ18話。基本的にはどんどんどんどんとカイジさんが縮退を起こしてどーしよーもなくなっていく話。序盤こそ「見えた! 一筋の光明!」とか何とかそれっぽい展開にもっていこうとするも、アッサリ覆されて絶望の淵へと叩き落されるのである。…「これは心理戦ではない」というのは実際当たってるんだけどね。しかしこういう「回復不可能な状況」の演出が上手いなあ。これは恐いや。


今回はギリギリアウト気味なカイジさんの顔作画が見所の一つでもあったかな。心折れて賭け長を「…1ミリ…」と申告する時とか、利根川の背後に見える「執念のイメージくん」におびえている時の顔とか、耳ドリルを外そうとする時の顔とか。元から特異な福本デザインなのに、ほとんど前衛芸術か破壊的イメージシーンみたいな造形になってましたよ。それぐらい恐い、っちうこっちゃ。


あとは津嘉山じいさんのノリノリ演技でしょうか。今後もっともっと見せ場は増えるだろうけど、その一端ね。「絶叫を聞きたい!」の上ずりっぷりなんて、ほとんどえくすたしいでしたぜ。


●…とまあ、カイジは何とか見られたがここで沈没。寝ます。ああ、アニメが溜まってゆく…。