結界師/カイジ

結界師45話。アトラを人質にとられて動けない正守。左金は余裕綽々、巨大化して一気に襲い掛からんとするのである。ふふン頭領も案外と甘いお方でござんすな、と思わせといての逆転劇は定番ながらスッとします。あまりにもあっけない左金の最期だが、まァここまでの悪役ぶりがキッチリとしてんので成立はしているか。


結界師とは空間師、黒芒の城を補修させるにはこれピッタリ、てことで良守さんがさらわれたようだ。悪の首魁の願望としては妙に家庭的(いや、十分でかいんだけど)話で、狐のお館様の特徴性格がよく出てる…のかしらん。


紫遠姐さんの拷問もどきを救ったのは時音さんかなと思ったら、なんとここで来るかの松戸博士。おお、これは劇的な到来じゃないですか。久しぶりの野沢那智ボイスは相変わらずの捕らえ所の無さで、ドス利かせたりするっと逃げたりの緩急がとてもエエな。ああ、無論紫遠姐さんのやる気ねー態度も素晴らしいですよ?


逆境無頼カイジ5話。北見とのバトルを越えたカイジたちはさらに地盤固めを図る。グーに続いてパーの買占めを進めてこれで安泰…ということだが、ホンマにそうでしょうかね? そうでしょうかね? 福本作品に安泰なんてな言葉は無いのでなあ。というところで船井の登場である。


それまで北見相手に「俺は救世主なんだぞ」などとメフィストじみた振る舞いを見せていたカイジだけれど、いやはや船井の貫禄の前にはやっぱ霞みますな。カイジに袖にされて捨て台詞を吐いたのち、即座に大打撃的リセット技を繰り出してくるとこなんざ真骨頂。主要なプレイヤーの名前やカード構成をキッチリ覚えているというのも良いハッタリとなっております。うーん、おもしれえ。