バンブーブレード/スケッチブック/もっけ

BAMBOO BLADE・4話。桑島法子が本格的にその本性を表す話…だけど、あまりストレスが発生しないレベルにまとめた話じゃな。ミヤミヤさんは基本的には周囲の諸々をうざってーと思う人のようだが、そのS気質をバンブーバトルにぶつけることで自らの立ち位置を見つけるのは納得。ていうか、それに気づくまでちと時間かかったなとさえ思えるくらい。


小島幸子の人はこれはこれでめんどくさい人間ですな。思い込みが強くて無意識に周囲を引っ掻き回すという、アニメ上ではともかく現実ではミヤミヤよりも困ったタイプの人かもしれない。今回のイヴェントで脱走癖にも一区切りだろうけど、まーた何かやらかすという伏線でもあるのでしょうかね。


ちょっと違和感があったのが顧問先生で、色んなことを見通して「先生がちゃんと先生に見える」ってのは悪くはないが、今までそういうキャラの片鱗が見られなかったので唐突に思えた。あと、あの特撮ヒーロー話では誰も説得できそうにないんだけどな。ちと薄い。ま、これもあまりジメジメさせないようにという方向性によるものだろうけど。とりあえず次回の試合を楽しみに。


●スケッチブック5話。ねこねこの日ってことで特別編、今まで動物の鳴き声も全て声優が担当していたのはこのためでもあったのかというねこ視点のお話。ちうか金田朋子伊藤静はともかく、中田譲治のクマねこのインパクトが重大すぎる。ちよ父@若本的な「ヘビーなかわいさ」が圧倒的で、金朋先生よりもかわいいじゃないか? と思ってたら劇中でもかわいい扱いになっててホッとしたのかギョッとしたのか。飛び降りる時にちゃんと「空中三回転」してるのが律儀やな。


いつもの雰囲気アニメ(貶してません)とはちと異なり、クマさんの「飼われたい!」という意図を中心とした軽コメディ脚本になっており、その分見やすくなってたかな。その上でオッドボールなキャラが色々出てくるのはいつものノリであって楽しい。あのあとクマさんはちゃんと飼われることになったんですかね。あと、賞味期限はともかく、ねこにイカやるのはあまり良くないと聞くのですがどうか。


もっけ4話。笑われることと笑うこと。自らへの憂いがあるから他者を笑う、いや嗤うのだ…ってのはなかなか重い話ではある。「闇の中に多数の笑う口がある」てな異形のデザインは、そういった「笑い」の昏い部分をよく表してた。これでもジジイ言うところの「大したもんじゃねえ」存在らしいが、結構恐いよ? これ。ジジイの価値観が超越的であることが垣間見えますな。


という主題自体は面白かったけど、ラストで「良い笑い」が話をシメるまでの流れはイマイチ乗り切れなかったな。脚本というより、細かい所での演出のせいなのかもしれないけど。酒に酔うのとランナーズハイが同値ってのは妙な皮肉が利いてたような気もするが、気がしただけかもしれない。とりあえず笑って誤魔化すという意味の単語は「わらごま」だってのは判った。へー、初耳でした。