発音駄文

●いいまつがいの本をダラーっと立ち読みしてて思ったのは、みんな古臭い言い回しに対して厳しいんだなあってことでして。tea等の単語を「テー」と発音するのを指して「間違い」と言われちゃ、ある種の人たちは立つ瀬が無いのと違うかなあ。ちょっと旧い小説とか読んでると、例えば「メキシコシチー」式の表記には堪らん味わいがあると思うのだけれど。


…それともアレだろうか、そういう気質の人は「ザッツエンタテイメント」という表記にもイライラしたりすんだろうか。そこはnの後にmを発音しなきゃダメなのであって「テインメント」なのだとか、そもそもth音は「ザ」とは程遠いんだよこの野郎とか。


●技術系の人は英単語の最後の音引きを省略したりしますよね。コンピュータとかコンデンサとかセンサとか。ああいう表記を使うとむやみに「専門家じゃのう」って感じがして好きなんだけど、本来の発音からするとどうなんだろう。ネイチブさんの話を聞いてると、語尾の「-er」や「-or」は案外引っ張らずに発音してるような感じもするんだよな。それとも地方やなんかによって違ったりするのかしら。


ワタシが中学の時の技術の先生はこの表記を徹底して敷衍しておられて、他はともかくテスト問題に「エネルギ」という表記をされていたのは当時のワタシとしてはなんか違和感があったものだ。技術系の方は皆さんそうなんですかね。…ただ、何故この「エネルギ」だけが特に違和感があるのかはイマイチ判らんのではあるんだよな。「エントロピ」はアリかな、って気がするし。うーん?


●「パトス」と「ペーソス」は実はおんなじ単語である。そうかなあ。なんかいきり立つ男子高校生と裏っさびれた中年係長くらい違うような気がするんだが。ちなみに、「モバイル」と「モビール」も一緒である。そうかなあ。


ポリアンナってえのは、多分アンナさんが重合したものだろう。