大江戸ロケット/グレンラガン

大江戸ロケット17話。長屋の皆はおソラさんの正体を知り、同時に銀さんの正体をも知ってしまう。しかし彼らはどうしてもおソラさんを疑うことができない。特に清吉は、ね。涙見ちゃったからね。それでも清吉がグズグズとケツの重いことをやってるので、銀さんが「泣いた赤鬼」の青鬼さんみたいな行動に出るのでかっちょええなあ、というお話。


屋根の上でいろんな事実がバレてしまう序盤のシーン、各々の思惑や戸惑いが有機的に交錯してて「おお、どうなんのどうなんの?」と身を乗り出しましたですよ。この時にあえて如才なく振舞う銀さんは、そのまま後半の皮肉屋的態度に繋がってて判りやすい。ちゃんと汲んでやるんだぞ清吉ィ。…あと、黒衣衆を相手にしっかり立ち回ってる長屋連中って戦闘能力高ェよなー。


天元突破グレンラガン25話。敵の罠に嵌ったのなら、さらに嵌って嵌り抜けてしまえ! それが我らのグレン団! ってお話。キタンをメインに据えたエピソードで、彼が背負ってたり感じたりしたものを全て貫き出すが如き特攻シーケンスはなかなかの力技。特にこのタイミングでギガドリルを、それもシモンじゃない人間が出してくるというのはかなり「本気ですよ」ってテイストを与えるのに成功してたと思う。


が、やっぱどうも背景というかバックボーンが薄いからなあ。「グレン団を下から支えてきた」というイメージにも乏しいし、ヨーコとの急速な関連付けもあからさまにフラグ臭いし。「燃える展開」という形式だけあって内容が詰まってないような印象を受けた。…まあ、そういう状況であそこまでの熱いノリを叩きつけられる、てのが却ってすげえということでもあるんですがね。上で力技と書いたけど、確かに並大抵の力技じゃないんだよなあ。そこはホンマに引き込まれる魅力ですわィな。


高密度の宇宙が船殻を破って侵入してくる、というイメージはなんかエエなあ。元々は判りやすいバカネタとしての設定かもしれんが、インフレーションによる相転移前の真空のエネルギー密度が高いとか、そういうネタを思い出すしねえ。…ムチャすぎる? エエのよエエのよ螺旋力があれば何でも可能なのよ。