シブいガキの人

●寝違えて首が動かない。肩甲骨の間辺りから脳天にかけて鉄棒を一本ぶっさして、それが周囲の筋組織と癒着したようンなってる。ちょっとでも変な方向に体をイゴかすと、棒にひっついた体組織が引き剥がされそうなヤな痛みが発生して「あだだだだだ」とか言ってしまう。


んでまたそこへさして、花粉症がきついんだよな。洟すすり上げたりクシャミしたりするたびに背骨にビキビキ響きます。ンモー、めんどくせえなあ。大体寝てるときのワシもワシだ、変な体勢になってるのなら気づいて直せばエエに。苦労するのは起きてるときのワシやねんぞ。そこんとこよう考え。


ま、この筋肉的痛みってのは、どこか一部に妙な快感を伴ってたりはするんですけどね。なのでちょっとだけ痛い体勢で背筋を苛めてみたり。歯の痛いところをわざわざいじくったり、蚊に刺されたプックリに爪で十字つけたり、そういうノリでしょうか。…Mの人専用の行動なのかしら、これ。


●痛む背中しょって買い物などしに出る。下校途中か何かの小学校低学年らしき数人が歩いてはるんだけど、なんか動きがヘン。一歩進んではどんと足踏みし、もう一歩進んではばんと地を踏みつけ。何が楽しいのか判らんが、見ててもちっとも進まない。仲間内で流行ってるのだろうか。


多分あのお子様たちはのりおファンであって、定番ギャグの「らったった、らったった」を演じてるのに違いない、と思うことにした。あのままずーっと見てたらそのうち、つったかたーつったかたーとか言い出したに違いない。ワシはすぐ去ったので確証はないが、多分そうだ。