あられうえがき

●つい目が行って、つい買ってしまったのである。懐かしさもあったろうし、元々好きだったのを忘れていたってのもあるだろう。てことで、数年…十数年ぶりに買いましたよ。史上最も水分子模型に似た形状の菓子。ああ麗しの鴬ボール…。


と、ここまで書こうとしてふとある予感がした。検索してみると…あ、やっぱそうなのか。鴬ボールは近畿限定の菓子なのでした。へーえ! そら知らなんだ! 中国地方出身のワタシでも馴染みの菓子だったので、正確には「近畿以西限定」なのかもしれない。


ではご存知無い方に鴬ボールについての説明を、と行きたいところだけどこれが少々難しい。どんな菓子だ、って一口で言いにくいんだよなあ。甘いような辛いような、固いような脆いような。かりんとの技術を応用した菓子らしい。外見は上記のとおり水分子模型を思い浮かべていただければほぼオッケーである。旨いのよ、ホンマ。


大学生になったばっかの頃、これで好きなことができるぜえっへっへ、という思想の元やったことの一つが「鴬ボールを思うさま喰い荒らす」ということであった。なんとビールのアテに菓子をむさぼり喰うという暴挙を働き、心底気分悪ゥなって寝込んだのでありました。のび太かワシャ。でも好き。


…とまあ、そういう思い入れのある鴬ボールであるが、ああ、昔と変わらぬ甘辛い味で安心しました。今度はちゃんと数回に分けて喰うのであります。今も冷蔵庫に残ってあり。へっへっへ、なんか幸せ。


●伊勢の名物赤福餅だとか、東京名物雷おこしだとか、そういうお土産系の菓子はそこそこ知っている。がしかし、鴬ボールみたいなお土産っぽくない菓子の地域限定アイテムってのも色々あるんだろうなあ。そういうのは消費者が「これは地域限定商品である」と気づかないことが多そうだ。うーむ、ご当地駄菓子マップ、みたいなものはありまへんかなあ。


…そういやアレだアレ、ワタシら地方出身者にとって永遠の謎であったのが「ナボナ」だなあ。当時のTVやマンガなどに良く出てきてたけど、ついぞホンマモンを見る機会は無かった。どんなもんなんでしょうね、アレ。