FLAG

GyaoでやってたFLAGを見た。高橋良輔-野崎透ラインの戦場話。一番近いのはガサラキか…うーん、ダグラムの方がもっと近いか? とにかくほぼ全編がファインダーかモニタ越しの映像という、ストイックにも程がある作り方のアニメでした。内戦の続くさる国家。どこの国かってェと、まあその、山と高地とマニ車の国だ。平和の象徴という意味を与えられてしまった旗を奪回するためだけに組織されたある部隊。戦場写真家から見たその風景は。


すげえ地味な展開でして、3話に至るまでロボ戦の一つさえない。しかし表現形式のカッチリ加減や現実的な荒々しさが見事なので、昏ァい緊張感は大概なものとなってました。峡谷内で対空砲火を受けるヘリ、という3話のシーンはかなり怖かった。…ま、メカ好きはアクションなくても満足すると思いますけどね。


あと音ですかね。まあ映像表現がかなり特殊なシリーズであるので、音にも凝らんでどうするか、てなもんですが。風の音やメカの整備音、カメラを持ちゃげた時の微妙なノイズ。そういう臨場感が控え目ながら効果的に配置されてたと思う。


まだ導入部に近い感じでもあり、脚本上の大きな仕掛けなどは見られないのですが、…うーむ、この展開だけでも割と好きかも。このままダウントゥアースな前線カメラマン話が続いてくれたら楽しいんだけどな。「ちょっとピンぼけ」みたいな感じでもいいよ。…ただやっぱし、ワタシのヘボ環境ではあきまへんねんなあ。2秒おきにカクカクとしたグリッチが入ってしまって困りますねん。あー、ちゃんとした動きで見たかったな。


どうでもいいけど、プレデター(もどき?)の出てきたアニメってこれが最初と違うかな。エシュロン…はSACでも出てきてたか。