WoO/妖奇士

生物彗星WoO。サムライの後番組ってことでとりあえず録画、何も事前情報ナシで見たんだけど…あ、特撮なのか! いやー、TV雑誌の色分けからてっきりアニメか何かかと…。


で、内容は割と真っ当なジュヴナイルSF…と思わせといてかなりえげつないな。怪獣が学校に落下してくるシーンで瞬発的にいい爆発があって、「おお」と思ってたら、いきなり同級生たちが喰われちゃうんだもんなあ。今んとこプロットはイリスを髣髴とさせる「少女ミーツ一見かわいい宇宙生物」ですが、さてこのWoOさんはエエモンなのかワルモンなのか。しかしなんか動かしづらそうなデザインなのが気にかかるな、こいつ。


…とまあ、客観的になかなか面白そうなツカミの第一話じゃないですかね。うん。ただ、ワタシの趣味志向からするとちと微妙なので、次回以降見るかどうかは未定ってことで。あーそういや、SF作品でたくさんの流星が出てくると緊張するねえ。翌日みんな盲目になってんじゃねえかと思ってさ。トリフィドの日。


天保異聞 妖奇士7話。ケツァルコアトル編の最終話、守護者たるナースもどきを退治して、主のガイジン娘を苦界に沈める話。というとなんか悪徳女衒みたいだな。なんか明るい終わり方してたが、でもそういうことだよねえ。


人とは「それぞれ違ってみんないい」存在であること、また自らの行動には責任を持たねばならず、ただ逃げていても何も解決しないこと。とまあ、そういうお題目がどうもハナシの中に馴染んでないような気がした。主張が単体で浮いてるんだよね。例えば巫女娘の「それでいいのか、あいつはお前の友人だろう」という言葉なんかもあまりに唐突で、脚本家の思想そのままの域を出ていない。立場的にも感情的にも、そこまでユキさんに感情移入するキャラクタに描かれてないもんな。


絵的には先週に引き続き見所が多かったですかね。主にエフェクト方面。垂れ下がった雲が盛り上がってナースが出てくるシーンとか、とても怪獣テイストな絵でよろしおした。…ユキさんと龍との戦闘シーンは、なんか「ワンダと巨像」みたいでしたけどね。途中でおっこっちゃうし。音楽も何となくそれっぽかったし。


バトル以外では、木戸を出てくる時にみんな身を屈める所を、チビ巫女娘だけそのまま出てくる、という描写が細かくてグゥ。あーあと、どんな緊急時でもちゃんと漢字帳開いて解説してくれるイケメンさんはどうにも可笑しかった。視聴者に対して律儀やなあ。