仁義なき煮物・豚肉死闘編

●煮豚が少々物足りなかったのでリベンジを期していたのだが、マーマレード漬け込み煮てのを知って食指が動く。もうビクッ…! ビクビクッ…!! あっはあん、ってくらいに動く。なのでそのようにする。


早速マーマレード等を買ってこようと思ったが、待てよ確か…と冷蔵庫を浚うとありました。だいぶ前に貰った杏のジャム。酸味や甘味を考えるとまあ、問題ないだろ。てことで肉だけ買ってくる。


大蒜生姜玉葱などをおろしたのに酒とマーマレード混ぜて肉を漬ける。一昼夜漬けといたそれを、漬け汁と一緒に圧力鍋で煮るのです。今回は工程上、下茹での汁を捨てるとかは無し。ちょっと脂っこくなるかもしれんが、その辺はまあ。な。


…というこの時の甘い判断があんなことを引き起こすとは、神ならぬワタシごときに判る筈も無かったのであった。続く。


続き。適当に煮てから鍋のふたを開けて醤油を入れる。へっへ、エエ匂いしてんじゃねーか。水分の量を確認したが、それほど減っていないな。よし。改めて蓋を閉め、もう20分ほど加熱しよう。


鍋から漂う焦げ臭さに気づいた時にはあとの祭り。緊急減圧、隔壁を開けろ! 急げ!! 蓋を開けたら真っ黒け。底の部分には炭化した滓がゴリゴリと。中途で蓋を開けた時に、ほとんどの水分は蒸気として逃げていたらしい。しかし大量に出た脂が底にあり、それが水に見えたのだ。ああ。ああ。こんなガッツリとした料理失敗は久々だ。参った。


…まあ、ちょっと焦げがあった方が旨い料理ではあるんだけどさ。途中で加熱中止したにしては味も染みてたし、杏ジャムでも問題なかったし。結局そこそこ喰えたのは喰えたのだが、ハードな炭化臭とかなりな惨状になった鍋はとても悲しかった。うう。ああ。再リベンジ希望!