武装錬金/蒼天の拳

武装錬金2話。日常性を保ったまま非日常の生活が始まるが、敵の魔手は身内へ、さらに斗貴子師匠へと伸びてくる。主役を進歩させるための試練を「メンターを救う」ということで表現するのは自然な流れで上手いな。あと、ちょうちょかぶったヘンな人出てきた。


まあ、元凶たる寄生物の行動パターンがいかにも「物語を作るための仕掛け」っぽいのはご愛嬌ではある。脳に達するまで一週間の期限、ってのは見た目にも苦しい気がするな。そのおかげで斗貴子さんのへそが見られたりしたので良いのだけど。うん、それでいいよ。うん。


へそに限らず眼福シーンが多くてよろしい。昇り階段で妙に有機的に動くスカートが面白かったが、一番良かったのはヒロインの首筋のキズを見て照れるってシーン。新鮮でいいね。


コメディ部分のシナリオもテンポ良くて楽しいし、どこの勇者王作品かって位の田中公平節も燃える。このままストレス無く視聴継続していけそうだすな。


●新番組・蒼天の拳。原作はチラっと見たことある程度。前シーズンの財前丈太郎と似たようなもんだろうなあ、と思ったらほとんどその通り。流石に絵の質はずいぶんマシになってるが、それでも少々怪しい作画はあり。ま、ネタになるほどではない。


ちうことで北斗の拳のプリークェルである。今回は状況説明とキャラの紹介程度で、アクションシーンやドラマ的な見せ場はあまり無い。さっきも言った通りハコとしては前作財前と似たような立ち位置であるが、こっちの方は前世紀初頭の中国といういわばファンタジー世界が舞台なので(あの描写でファンタジー違うとは言わせんぞ)、嘘臭い描写や古臭いハッタリもそれほど違和感が無い。


古臭いハッタリと書いたけど、それは我々が原哲夫作品に求めているものなのは確か。人間離れした異形キャラとか子供っぽいデフォルメ性格とかね。そういう意味ではちゃんとしたデキと言えるのかもしれんが、しかしあの溥儀はええのんか? アニメで見るとただのバカだぞ? 一応「これはフィクションです」テロップ流してたけどさ。あー、古臭いで言うと車のブレーキ音にのけぞった。30年前のドラマでよくあった「キキャーッ!」ってヤツですよ。懐かしいなあ。


懸念してた山寺宏一ケンシロウだが、流石に芸達者国から芸達者を広めに来た人だけあってなかなか見事。あたたボイスもソツなくこなしている。ちうかクラークケント的な二面性を持ったキャラだし、このくらいの演技力がないと無理ではあったか。


うーん…しかしどうも引っかかりに乏しい出だしではあるなあ。今川泰宏がシリーズ構成とあったが、その良さが花開くところまで見るかどうか。保留。