ゼーガペイン

ゼーガペイン8話。冒頭の夢シーン、虚実と水の比喩が上手い。最近ノってきてる作品なので少々贔屓目入ってますかね。


さて、現実の舞浜サーバをその目で見てしまうソゴルさん。自分の知る世界全て…いや、自分そのものさえもこのハコの中にある。映画攻殻1の「自分の脳を見た人間なんて居ない」という台詞じゃないが、ソゴルさんにとってはなかなか衝撃的な絵であったろう。


一旦は辛い現実から目をそらすが、それでも他者を他者として守らねばならないと認識して戦場へと戻ってくる。…毎度のことながら身につまされますです。現実か。…しかしなー、「美しい」と表現されるこの現実世界の海が、どうも作り物くさい絵面なのは少々致命的だァなあ。


逃避から戦闘に復帰するキッカケがまた地味かつ効果的で、なんでもない謝罪メールと喧嘩相手のビンタという。…個人的には描写はこれだけにして、そのあとの心情説明と回想シーンは余計かなと思ったが、まァそういうワケにもいかんよな。


今までも妙な語彙を使ったことがあるので意図的だろうけど、一見して体育会系の元気主人公であるソゴルさんが「何だこの虚無感は」とか「ポンヌフの恋人か」とか「漁礁にでもなれ」とか、時々キャラにそぐわない言葉遣いをするのが面白い。過去の彼はインテリだったんですかね?