ゼーガペイン

ゼーガペイン11話。貪るが如く、事象の全てを享受して生き急ぐ二人。残る生命の僅かなるを知るが故に。今までの記憶を確認し、かけがえのない人と話し、そして他者の思い出として残るために。そして二人はある決意をする。それはしかし、相反する願いであって…。


久川綾死出の旅、の話だけど、単純な自爆心中にしないヒネリが効いてましたねえ。「なんと残酷な決断を迫るのか」と慟哭する相方を含め、もう様式美と言って良いくらいの見事な脚本でした。最悪の状況を伝えるシーンの直後に「今日は調子がいいわ」とアークに言わせるのが極悪でエエなあ。


そ、やっぱ台詞の取捨選択が図抜けて上手いよね。「そんなこと(自爆)をしてアークは喜ぶと思うの」と定番の台詞を吐くシズノに対し、「考えたくない。死は俺の手に余る」と返すクリス、とか。


面白かったです、とバカみたいな感想しか出ませんな。おおっとそうそう、仲良くなっちゃえと言われて頬染めつつ「や、やっだもう、キョウちゃんたら」と言うカミナギさんがとてもとても良かったです。絵も台詞も。