桜蘭高校/カペタ/ハルヒ

●新番組・桜蘭高校ホスト部。クソ大金持ち高校のバカ生徒どものカス活動を、ワシら庶民が指くわえて見る話。チラッと高校の大時計が見えるが、一体どこのウェストミンスターやねんって感じ。しっかし「メガネ取ったら美形」っての、まだ有効なタームなのねえ。


ひょんな事から浮世離れしたホスト部活動をするハメになる主人公・ハルヒさん。あら、ここでもハルヒなのか。天性(天然)のホスト気質でイジメも苦労も乗り越えていく…つっても割とライトな描写であって、まあワタシとしてはこの程度の重さのほうがいいけどね。


いやー、小気味良い動きでヨロシな。これでモッサリした絵だったらついてけない所だった。どこでも言われてたけど、演出は確かにウテナっぽい。また、話の組み立て方自体には奇を衒わない堅実さがあって、普通に面白かったですし。ある程度までこの質がキープされるなら、あんましこの手のジャンルに免疫がないワタシでも楽しめそうですね。


坂本真綾の少年演技(ホンマは男違うけど)っての、ちょいと珍しいかも。…で、イジワル綾小路さんって根谷美智子さんじゃないの? キャスト出てなかったのは何故?


カペタ29話。読めない天候、しかしカペタはスリックタイヤを選択する。ドンケツからのスタートなれど、必死でレース展開についていくカペタ。ついていくしか出来ない、んですがね。


うーむ、やっぱこの作品の主役はノブさんだよなあ。こんな痺れること(カート)を知ってしまったからには、中途半端では終われない。しかし自分にできることはもう無いのだ。どうしようもなく身を削りゆくカペタを見守るしか無いのだ。そんな自分が歯痒い。「全てをこの30周に賭けろォ! カペタぁ!!」…ああ、これ正に無私の愛なるぞ。


そこにやっと降ってくる雨は、しかし恵みの慈雨たりえず。無常の雨に頬をぬらす御一統さん。やあ、これは次週どうなることか! 盛り上げまんなあ。


涼宮ハルヒの憂鬱3話。ハルヒさんは順調に暴走しておられる。暴走というよりは今んとこ、近しい周囲を順調に不幸にしておられる。…いや正直、パソ部からパソ端末を接収するやり口は嫌悪感が先に立ったな。パソ部員たちの方に感情移入してしまったよ。ああいう輩には椅子の一つでも投げつけたれ。


一方で部員二人は妙な事になってきました。朝比奈さんはトラウマ抱えつつフラグ立てつつ妙な独り言を呟いてるし、メガネの長門さんは長門さんで「ワタシハウチュウジン」とか言い出した。…あー、そういうジャンルの話なのか。そういや1話でネコが緒方賢一声で喋ってたっけ。


陳腐な設定を殺風景に、またツッコミと共に語る。この作品とことん「ヒキ」の芸風なのね。引き芸風は一旦脱落するとフォローしづらいが…今んとこ、マジで話がどこへ行くのか判んないので引っ張られてますけどね。次回予告でいきなし野球、ってのも上手いなあ。あ〜るかよ。


どうでもいいが長門さん、誰かに口調が似てるなあと思ったらおじゃる丸の星野だった。