コヨーテ/桜蘭/無敵/カペタ

コヨーテ ラグタイムショー11話。無敵金庫へと侵入成功。そこに眠りしは100億ドル…と、父の記憶。「カネは持ち出せない」ってことは、それは元からどーでもよかったワケである。しかし大事な映像を手の届かぬ金庫にしまうとは、大塚芳忠もよく判らんことをしたもんだなあ。


うーん、何となくクライマックスかな。どうもその、引っ張った挙句にこれかい、てなシカケが多くて少々困る。アンジェリカとミスターの馴初め(?)もちょっとな。エスケープ・フロム・L.A.を気取るヒマがあったら、もっと説得力に富んだサイドストーリーをひねり出すか、あるいは黙して語らないか、にして欲しい。中途半端が一番いかん。


あとやっぱ、「ご都合主義」に対して真剣でないこの作風は個人的に好きじゃないな。撃墜されて大爆破したビショップたちが「いやー、えらい目に遭いました」で助かって、ワケも説明も何もなしとか。…少なくともそのシーケンスで楽しませるくらいのことはしてくれてもバチは当たらんと思うン。ご都合主義を「べんりなどうぐ」程度にしか考えてないような気がする。話を面白くするために使おうよ。


今回全編通して、フランカが活発に可愛く描けてるのは宜しござんした。頑張ってる仲間にちゅーして挨拶、なんてベタだけどエエやん?


桜蘭高校ホスト部22話。ムテカンとあわせて久々である。しかしまあ、改めて見てもよく動くし軽快な話運びだし、大したもんだよ。


さて。モリ先輩の話と見せかけて全然違うのであった。カザノヴァ君は極道の息子であり、怖がられているので残念である。んで、彼が内面と外面のギャップに折り合いを付けるってのがスジ。…まあ、極道の描写はほぼママゴトなんですけどね。今時「〜しやす」口調の極道なんてのは、このジャンルでしか成立しないだろうなあ。


融通の利かないキャラをいじり倒して遊ぶ(本人たちは真面目なんだろうけど)という定番ギャグが楽しい。更に加えて、そこからどんどこヘンな方向に進んでってどこに行き着くのか判らん、というこの作品の特色が久々に出た感じ。最近、割と単純なスジの話が続いたからなあ。


どうやら次回に続く展開のようだが、そのブリッジシーンがハルヒの生着替えとはえらいサーヴィスではある。…控え目な恥ずかしがり様がまた、この。


無敵看板娘7話。こちらも久々。相変わらず元気な作品である。相当無茶なギャグをやってんだけど、このネタでこの不快感の少なさってのは「テレコムらしさ」でしょうか。「トイレで吐いといで」を受けて、シッカリゲロ音を入れるのがこの作品だよな。


今回は前半後半で同一パターン、んでキャラをひっくり返してご提供である。めぐみの店は真っ当な営業努力をしており、美輝んとこはバトルアリーナの観客でにぎわっている、というお話。ほぼ店から出ることなく15分/15分で話を作っている。毎度ながら上手いね。原作のアレンジ方法も良好。


「客に毒を盛るな、接客の基本だろ」等、ギャグのパンチ力も大概だ。こういう言語選択センスは好きだなあ。


カペタ50話。ミナモトという「主役」無きステージ。リョウは割り切った。カペタはどうか。そして、更なる試練が襲ってくるってのは定番である。


頑張ってポールポジションを取りつつ、クラッシュで結局カペタの車を取ってしまうアフロ駒沢さん。こいつ一人で「チームプレイ」の陰陽を描写している。一介のレーサーに出来ること、出来ないこと。「自分の分においてベストを尽くす」という命題を、カペタだけじゃなくてもなみさんサイドでも描く構成は上手い。が、もなみさんの成長とは、つまり別の道を進むと言うことでもあるよな。それですれ違いドラマも描けそうなシチュだけど…ま、残り話数がねえ。


レーサー主観でピットを見るシーン、セルアニメでは出来なかった3D表現でちょっと良かった。フォーミュラになってから明らかに臨場感を増すように演出されてるねえ。よいよい。