遺伝子の使命

●ロイス・マクマスター・ビジョルド「遺伝子の使命」読了。マイルズ・ヴォルコシガンシリーズの外伝、ですかな。かの悩める小英雄の右腕とも言える、エリ・クイン姐さんが主役のお話。


実はエリ・クインの活躍話はこれが初読。ワタシの知ってるエリ姐さんは、顔面やけどして打ちひしがれてる姿だけであった。なーるへそ、こういうキャラしてんのか…。有能でビジネスライクでドライで、しかーし相手を慮ることも忘れはしない。…ちょっと攻殻の少佐を思い出すな。


という感じで、例によってキャラ立ての確かさは見事であるな。相方たるアトスのイーサン…男しかいねえホモ惑星から来た真面目一本槍のカタブツドクター…もエエキャラである。これ、普通の小説ならこっちが女性だよな。何とかしようと思えば思うほど空回りしてずっこけるトラブルメーカ。結局エリ姐さんの手を煩わせてしまう。萌え? 萌えなのか?


敵キャラがちょっと薄いのが気になったが、うん、軽く読める良質のSF活劇でしたね。確か「親愛なるクローン」も買った覚えがあるんだがなあ…。どこやったっけ?