アカギ/プレイボール/カペタ

●アカギ20話。毎度の事ながらおもろくて、かつ毎度の事ながら感想は書きにくいなあ。それだけ毎回のクォリティが安定してる、ってことなんだけど。…なんかこのエピソードは未だ連載中とか聞いたが、その辺は心配ですなあ。どんな形で終わるんだろ。


本編。とにかく「西」一枚を切る切らないでここまで壮大な構造を組み上げる、ってのが流石の福本マジック。あのアカギをして一瞬手を止まらせる、というキッカケ作りが上手い。…しかし1リットルも血ィ抜いて、判断力とかは大丈夫なんかいな?


この手の勝負モノは「事前にダラダラ語った方が負け」という傾向があるけど、この作品では…敵の場合:津嘉山本人、味方の場合:二又一成、で語らせてんのね。なるほど。


●プレイボール8話。巨大な敵を前にしてわしのノックが美しい。専修館の野球に慣れるため、明日が試合だってのに捨て身の練習を決行する谷口。しかしナインは及び腰…。


ここで発動するのが倉橋の「ツン」モードである。そして半田の「実は彼の意図は…」イヴェントを媒介として、結局ナインの士気をずいぶんと引き上げるのであった。…やっぱ王道的「憎まれ屋」ですなあ、倉橋は。どっかのエージェントか何かだろうか。宇宙時代の新しいビジネス。


さかさま字は180°回転対称でプレイボール。ええとこれがあの字で…と解読しつつ見てください。


カペタ22話。久々にちょっと絵が軽快であったな。堅いシーンもやらこいシーンも、上手くさばいてて見やすかった。あまり絵には期待してない作品だけど、それでも嬉しいわナ。


今回はライバル君密着24時。強大なプレッシャーと独り闘い、レースが終わればテメエで反省資料を整理し、そしてスポンサーに対する詳細説明を自らに課す。ストイックを煎じ詰めてエキスにしたような男である。


スポンサーの社長は言う。「スポンサーが見つからないと嘆く輩はゴマンと居るが、それに値する奴ははたしてその中の何人か」。他人のカネを取る「プロ」という意味の重さ。ちょっと前カンサイ社長の視点からも語られたが、そうだよな。その通りだと思うよ。


天才肌にして努力型のライバル君。対してカペタはその努力を、どうやらバイトで補っているようだすな。一歩みたいな感じか? その辺の足掻きも含めて、次回は少々熱い展開みたい。期待。