フリーレン/薬屋のひとりごと

●葬送のフリーレン・26話。初っ端からすげえエフェクトの嵐で、フリーレンという強大な存在が存分に力を行使したら一体どうなるのか、ということを絵で示すに十分な説得力。アオリ視点で今まであんまし見たことない、冷徹なおっそろしい表情してるフリーレン様がいい。あとロックゴーレムっぽいの出てきてロボアニメになった。原作もこうなの?

フリーレンとフェルンのボスバトルの為に時間稼ぎするその他御一統。その中でユーベルの描写が詳細で、このトボけたお嬢さんがどんなけ異質な精神構造をしているのかが語られる。つまりは「あまりに思い込みが強すぎて常識が効かないレベル」ってことですね? それで切れると思ったら絶対防御だろうが切れる、ってのは凄さと脆さが表裏一体だわな。アンバランスさがこの人らしい。

クライマックスのフリーレンレプリカバトルも引き続き大盤振る舞い。魔王討伐以来の大技まで繰り出すという勝負だが、あの魔法…フェルンが童夢やられで吹っ飛んだあれ、何なんだろうね。フリーレン様にはまだいろいろ奥の手があるんだろうな、っていう底知れなさが垣間見える。そういう派手なとこだけじゃなく、二人でブリーフィングしてるシーンのフリーレン視点でのフェルン、妙に細かい…というか人間らしいゆらぎのある動きで面白かった。…あとまあ、ラストフロアにゴールデンミミックはうん、ひどいよね。やっぱりラストフロアにこっそりミミック置いた方が効果的だったんじゃないか?

薬屋のひとりごと・21話。恋路に迷うリハク氏の話。彼のオキニである娼婦・パイリンねーちゃんをなんとか身請けしたいのでいろいろとマオマオに詰め寄るのである。脳筋で単純でスレてない彼の性質は…どうだろうねえ。人生経験足りないとされるか、あるいは純粋と見てもらえるか。

マオマオが仲を取り持とうかなーどーしよっかなーと考える一環として、リハク氏の体を矯めつ眇めつ、比喩でなくそれこそちんちんまで見ようとしたらジンシ様が来た。当然ジンシ様は凄まじく邪推し、最終的にはリハクを認めることにはなるんだけど、この人は毎度々々キモい度合いを更新してくるなあ。なまじ外見と能力(とおそらく血筋)の数値がカンストしてるだけにめんどくさいお人である。

冒頭挿話、上司藪医者氏んとこで掃除しつつ、先帝の木/紙の政策について。彼んとこの紙が皇室御用達解除になった原因を、牛の唾液中のアミラーゼによるデンプン分解だと看破し、それとなく伝え…伝えそこなう話。掌編の安楽椅子探偵ネタとして面白いが、これものちのちの展開に繋がってくるんかしらね。あと「妊娠してないのに母乳の出る体質」と「母性強くてかつ色欲も強い」ってパイリンねーちゃんのキャラ、なんかこう…アレだな! まあいいや!