ヘルク/AIの遺伝子

●ヘルク・8話。人間側に少数精鋭で挑まんとするアズドラ一行の話は一旦措いて、今度はヘルクとアンちゃんの側。その事前の雰囲気で「タダモノではない」印象を醸しつつ、実際になんか外見若くて中身ババアっぽい(あとなんかアンちゃんと似た感じの)(ついでにゆかな声の)魔女様が出てくる。魔女様はどうもいろいろ知っている…知りすぎてるようで、ヘルクについてアンに警告する。アレは危険だ、と。裡に負の感情が渦巻いている…ってのは多分、彼が人間から離反したこと/有翼の兵士とその王のことにあるんだろうな。彼の目的がいつまでアンたちと同一なのか、という話でもあろうか。…ピウイがくっついてきたのは何だろうなあ。単なるマスコットキャラ追加ってワケでもないだろうし。どっちみち大陸に戻らんと話も始まらないんではありますが、まあ。

●AIの遺電子・8話。失敗のない成果物を出力するならロボットでいい。そこに人間が介在する意味があるならば、その不完全な過程を含めた一連のストーリーこそがそれである、という須堂先生の認識。そこを踏まえた上で、ホワイトデーのお返しのケーキを自作しといて「その辺で買った」っつーのがまたこの人らしいというか。あと「術式完了・飾りつけを開始する」に笑う。本人のちょっとしたユーモアだってとこも含めて、そういう人やよね。…確かにお菓子作りってのはロジックに長けた人には合ってるわな。

とまあそういうストーリーの現出としての恋愛感情。相変わらずレオンのサバちゃんはリサさん相手に勝ち目の薄い恋戦しており、こういう屈曲した関係性ってのも人間の営みではあろうけれど、その屈曲性故にずっとそのまんま…ってワケにもいかない。めんどくささという人間性とその苦悩の天秤をどう図るべきか。まあ、そこに普遍的な答えはないんだろうけれどもねえ。…次回に引きましたけど、まあ…手術はしないだろうなあ。多分。きっと。おそらくは。