アリスと蔵六/リトルウィッチ/有頂天家族

アリスと蔵六・7話。サナちゃんはじめてのおでかけ。海に行って工場見学して中華街行ったらかつての「ともだち」に出会っておっかけっこして叱られる。友達である双子の人、1話2話で出てきてた能力者たちのその後がちょっと気になってたので「ちゃんと社会復帰して学校に行ってる」っちうの聞いてなんかホッとしたりする。双子さんはまだ派手に立ち回って目立ちもするけど、あの絵描いて具現化する陰気臭いお子さんはちゃんと社会に馴染んでんだろか。大丈夫なんだろうか。ま、余計なお世話ではある。

数学に関しては天才的な能力を持ち、「答えが決まってる」から造作もないと言うサナさんだが、国語などはどうも苦手である。それ以外にもというか、それ以外全部というか、とにかくワンダーランドに居て何でも自分の思うままであった頃と異なるもの、に関してはどうもへちょい。彼女言うところの「もしゃもしゃする」という表現は、急激に広がっている彼女の認識世界に精神がおっついてないってなことなんだろう。その不合理不条理が世界なのだけどね。そして大丈夫だ、数学にも答えが決まらずもしゃもしゃするカオス的な振る舞いはいくらでもある。良かったね! 飽きることは無いぞ!

もしゃもしゃによって夜中、突然起きて泣いてしまう…というサナさんがなんか子供の頃あるあるでちょっとクるものがあった。夜中ってナーバスになるよねえ…それが絶賛もしゃもしゃ中のお嬢さんならなおさらだ。

リトルウィッチアカデミア・20話。当主の儀式を挙行せんとするダイアナに、何がどうあっても納得行かないアッコさんである。学校でやりたいことあったんでしょ、なんでそれ捨ててキャベンディッシュ家に戻っちゃうの…。んでもってダリル叔母さんがその儀式を妨害していると知ると、アッコさんは「そんな横暴許せんのじゃーい」つってダイアナを助けに行くのである。

劇中でも指摘されている通り、ここでダイアナを助けたらアッコさんの「納得いかないこと」が実現してしまう。つまり、アッコさんは行動の「結果」にあまり重点を置いておらず、今この瞬間に「よくないと思うこと」があるのが納得いかないのである。実に刹那的な、そらまあダイアナとは合わんわなあという性格してるのだが、なればこそアッコの行動は無私であり強い。無論、その強さは危うさでもあるのだけどね。その辺はちゃんと友人たち/先輩たちがフォローしたらんとあきまへんのね。

アッコに助けてもらい、気分を吹っ切って行動に出るダイアナの一連のシーン。明らかにキャラデザインがここ専用の、表情からスッパリとケンの取れた絵になってんのがなんか面白かった。判りやすい。これでちょっと近づいた二人の中ですけど、普段は普段で割とツンケンしてるままのダイアナだとそれはそれでいいなとかまあ、そういう風に考えます。あと「アンドリューのトコに帽子を忘れる」というソッチ方面のフラグも立ててんのが丁寧だなと。アンドリュー父さんの魔女嫌いを鑑みても、これはさっさと帽子を届けに再来訪しなきゃならんってこっちゃもんね。そらもう近々にね。

有頂天家族・7話。弁天に地獄から釣り上げてもらった矢三郎は、そのついでに金曜倶楽部にもくっついてってお邪魔することになる。狸喰いの巣窟に狸がもぐずりこむ…まあその先達として早雲がまずデンと鎮座しているのですがね。そして倶楽部から弾き出された、というかケツ割って出てった淀川先生もそこに居る。あんなけメンバーを糾弾したりビラ配ったりしといて、料理と温泉とコーヒー牛乳はご相伴に預かって、その上で改めて反旗を翻す淀川先生もまあ大概なお人ではあるよなあ。

とまれ、早雲の金曜倶楽部入りはかつての狸連中への鉄槌が目的である。しかし、淀川先生の窮地を救うため咄嗟に金曜倶楽部入りに打って出る矢三郎にあろうことか弁天が乗っかっちゃったもんで、早雲の目論見と存在理由はあっという間に雲散してしまう。この作品における真正面の悪役ではあるが、今回ことごとくその意図がへし折られて挙句の果てに命を落とすことになるとは…ねえ。矢三郎の言うとおり、これではあまりにも惨め過ぎる。…このことが今後、夷川も去りながら鴨川家の方に影を落とすことになりそうでなんか辛いことである。海星ちゃんもしんどいよねえ、なまじ父・早雲が矢三郎たちに何をしたか知ってるだけにねえ。

天狗でも狸でもない(よね?)のにちょっと尋常ではない大物黒幕感とワケの判んない術を持ってる寿老人氏がなかなか喰えないキャラで怖いことです。そらまあ天満屋も逆らえんわな、って感じ。なんで電車が拠点なんだろうね。あとかなりどうでもいいけど、今回のクライマックスはシロッコカミーユを殺したという、そんな展開なんですね。中の人的に。