リベンジャー/吸血鬼すぐ死ぬ/虚構推理/ヴィンランドサガ

●REVENGER・6話。繰馬様を巡って奉行に長崎会所、唐人街がぞわぞわと動く。繰馬様当人にはさっぱり見当のつかないその理由は、どうやら彼の仇であった奉行がやらかしたこと…大量のアヘンの行方にあるようだ。順当に考えるなら黒幕は長崎会所であろうが、さてねえ…その裏にまだ何か、って可能性もある。どのみち繰馬様と利便事屋の御一統は蟷螂の斧であり、デカすぎる敵には違いない。どうにも破滅の道しか見えてこない、そんな雰囲気がしますがねえ。

繰馬様の絵はなんか存外に高評価。まァなんだ、これからは絵の道に生きるぜってんでめでたしめでたしにはならんだろうけどなあ。あと唐人街の中国語がえらい流暢だなと思ったらちゃんとネイティブの人をキャスティングしてた。劉セイラさんはちょくちょくお見掛けする方でんな。

●吸血鬼すぐ死ぬ・6話。ロナルドの兄がヒヨシさんだってのはここで初お披露目だっけ。ロナルドからの神格化された評価と現実のギャップで一笑いって話ですけども、それはそれとしてヒヨシ兄さんの能力自体はマジモンなんだよな。実質はシリアスだけど表現型がバカチンというこの作品のテンプレ構造ではある。後半はロナルドさんがオータム書店で揚げ物にされる話。…何喰ったらこういう展開思いつくんだろうね。実は秋田書店のマジドキュメンタリだったりするのか。そうなのか。

●虚構推理・6話。なんかこう、観光客に恨みを持ち死んだおじいさんがピノキオ作って町に害をなす話…という、どこか微妙にしっくりこない流れは意図的だろうな。この違和感こそが物語のキモであるとして、その解題は次回以降のおひいさまにお任せである。今回ゲストは上記ゼペット爺さん(退場済)・ピノキオと、その俯瞰的関係者であるタエさん。矍鑠として気の強いおばあさんってのは見てて気持ちがいいのだが、この人も割と謎の立ち位置ではある。あと電撃ピノキオとの妖怪バトル、ゴリラ(猩々)・巨大カニというワケ判んない怪獣テイストが唐突に面白かった。こういうちょっとトボけた味わいあるよな、この作品。あとタエさんの押しかけパートナーの化け猫が杉田だった。しばらく実写吹替畑のエエ声声優さんかなとか思っちゃった。

ヴィンランド・サガ・6話。トルフィンとエイナルの農地開墾。切り株一つ掘り返すのに半日かかってはやってられんので、馬が欲しいなーってな話。ここで大旦那のスヴェルケルが本格登場なのね。息子で一帯の旦那であるケティルとはちょいと仲が悪いガンコジジイであるのだが、何故か蛇のおっさんとは馬が合う。テメエの手の届く範囲に物を置け、大きすぎる富は身を持ち崩す…。実際ケティルは「ハラルド王」に上納して安寧を買っているのだが、そこにクヌートがやってきたということは、そういうことなんだよな、つまり。

それにしてもトルフィンは、何だかんだで「話す」ようになったことだ。疑似親子のような大旦那と蛇の気の置けない口喧嘩にせよ、根が陽性であることを隠せないエイナルの良性にしても、そういった周囲の人間らしさが彼に影響を与え続けているのだろう。じゃよってに上記の不穏さが際立つんじゃけどね。物語のラストでトルフィンが種を蒔いてるが、なんつーか「今後の悲劇への種」みたいに感じられるわい。