吸血鬼すぐ死ぬ

●吸血鬼すぐ死ぬ・最終話。Aパートはアラネアさん担当回、かなり前倒しの登場だけどこの人の持ちネタに「次回出演までえらい間がある」ってのがあるので、2期決定の折からここでツッコんどきたかったんだろうかしらね。あとバトルがなんか吸血鬼アクションアニメみたいだった。Bパートはハロウィン仮装パーティ、ここだけで大概な声優ギャラが発生しているなあってな豪華さ。ゲームキャラの死ぬ物まねで実際死なないとかヒナイチくんが違和感覚えてるとか、序盤から伏線張ってたんだな。Cパートはバカ5番勝負、最終回のシメがこれってのが実にこの作品らしい。「最終回のクライマックス(エンディング)でOP曲が流れる」という演出でここまでへっぽこなのはあまり見たことがない。Aパートアラネアの上坂すみれ、ここのキンデメ若本規夫とやっぱりすげえ豪華。

総評。1話2話だと「頑張ってるけどコメディ/ギャグアニメって大変だな」って感想だったが、キャラが出そろってくる中盤辺りから俄然面白くなってった。原作の力も大きいが、アニメ化にあたって結構モディファイしてるとこもあって、そういう寄与も大いにある。原作ストックが豊富なことで割と惜しげなくテンポを詰められるってのは、こういうタイミングでのアニメ化の利点ではあるな。

あとはまあ、この無茶苦茶なキャスティングよね。そういう傾向の作品はそこそこあるけれど、ことこのアニメにあっては豪華というよりは…「ぼくのかんがえたさいきょうのきゃすてぃんぐ」みたいな即物性の暴力というか。よく通ったなあこれ、って感想が先に立つ。そんなゲストキャストを向こうに回しての福山・古川(と田村少年)のメインも力量充分でした。古川慎、この作品で奇声演技の経験値が数レベル分は蓄積されたんではなかろうか。

てことで、とても楽しかった。2期を楽しみに。