サニーボーイ/かげきしょうじょ

●サニーボーイ・5話。停滞した状況に現出したアキ先生であるが、彼女の言動行動はコミュニティに分断をもたらす。というか、その機能を持った合目的的な存在、みたいな感じがする。誰かの都合によって生み出されたかのような…。その「誰か」ってのがアキ先生本人かもしれんけども。とまれ、そのおかげでナガラさんはコミュニティから手痛い排除を喰らい、彼の岸ではアサカゼさんが王に祭り上げられるに至る、と。…どうだかねえ、ホシさんがどこまでの深さで状況に噛んでんのかまだ掴めないけども、ある程度は全体像を把握してる風情もあるし。んで大川透に続いて津田健次郎の「声」も出てきた。…どっちもエエ感じに信用しづらいな! どうしたもんかな!

●かげきしょうじょ!!・7話。夏休みにサラサさんちにお泊りするアイちゃんという、とってもガールズでフレンズな話…にはあんまりなんないのがアイちゃんにとって残念なのかもしれない。そこで発現してくんのはサラサさんという、無邪気でストレートなように見えたお人のバックボーン。歌舞伎が彼女にとってどんだけ大切で、重くて、悲しくて、素敵なのか。祖母の墓前でサラサさんがこぼす通り、「絶対になれない」という言葉が彼女にとっての呪いでもあろう。完コピすることは歌舞伎の才能、それが演劇にとって足を引っ張る材料になる…って要素をもっかいひっくり返すことで、サラサさんにもうちょっと先に行ってもらう道筋を示すのが上手い。なかなか一筋縄ではいかんねえ。

亡くなったサラサさんの祖母に平野文。年齢的にも声質的にもおばあちゃんとして何も問題ないのだが、なんかこう…そういうの超越した本人の茶目っ気みたいなのが感じられてエエなーと思ってしまった。これはまあ全盛期を知ってるバカの要らん印象ってことで、うん。