メガロボクス/ゴジラS.P

メガロボクス2・12話。ラストバトル前、マックはいかにマックとなりしか。ジョーとマックどっちの側にも重い手触りの人生がある。しかし、どちらもいささか危なっかしい要素を抱えている…。この物語においてハチドリってのは何を表しているんだろうね。どん底にある人にとっての一筋の希望なのか、真実を告げる諦観の目なのか。前者の方だと思いたいけれども、それだって本人が何を希望とするのかってのにはいろいろあるだろうしなあ。試合前にユーリがジョーに「だから、死ぬなよ」と声をかけること、それが同じくマックにも当てはまる。…物語のジャンルと構造的に、サクマがワル笑いして終わるような結末にはならないだろうけれども、それでもねえ。

ゴジラS.P・最終話。破局回避のコードを求めてメイ-ペロ2とユン-JJ組それぞれに走る。当該の時刻当該の場所にギリギリでたどり着くもそこにはコードは無い。時間を越えての情報伝達はそれ自身存在し得ないのだから当然である。つまり、情報でなければよい。最初からそこにありつつも、誰も答えだと認識していなければよい。その回答/歌を得て、ペロ2とJJは自らを解凍し回答となり快刀する。…多分巨大化すんじゃないかなーと思ったらやっぱりしやがった。紅塵というかODがというか、高次元のギミック入れれば何でもありだな! いいことだ。

総評。いやあ、思いのほかちゃんとカタルシスのある終わり方したなあ。無論物語に仕掛けられたギミックをすべて把握するにはとても足りない俺の頭だけど、(時空間を)行きて帰りし物語として何となく判った気にさせてくれるだけでもちょっと感心したりした。こんなゴツハードなSF、ホンマにアニメとしてこのやり方が適切だったんかいなとかそういう疑問点もあろうけれど、その辺を上手く成立させる…誤魔化すために尽力してんのはよく判る。そしてそれは、少なくとも私にとっては奏功した。…もう2、3べん見ないとダメかもしれんな。

ラスト、サプライズ的に例の「巨大機械」が登場してきたのはファンサ―ビス的なオープンエンド、なのかねえ。せっかく出てきたんだし、何とか続編の企画でも動いててほしいけれども。この作品がどこまでウケたのかイマイチ判んないが、こういうアニメがたまーに出てきてくれないと寂しいことですし。ねえ。楽しうございました。ハイ。