ダイナゼノン/バック・アロウ/メガロボクス

●SSSS.DYNAZENON・10話。冒頭からすぐ判るなんか演出がいつもと違う回。つーかトリガーらしい絵だな…と思ったら五十嵐海回。各人が過去に捕らわれてそこから脱出するというベタネタなんだけど、やはりベタだけにこう…ちゃんと演出されるとこうかばつぐんだなあ。誰しも持ってる、後悔や懐古がないまぜになった過去の記憶。伸ばした手先がそれにかかって、そしてまた失われる…現実の自分に戻るというプロセス。今回はやっぱしユメさんの物語だろうなあ。姉との「あったかもしれない」会話とその別れでちょっとほろりと来てしまった。ガウマさんの過去と現状もなかなか厳しいものがあって、今からこの直情兄ちゃんとの別れを思っておセンチになってしまう。…少しずつ、この世界での時間が減ってってんだろうなあ。

●バック・アロウ・22話。冒頭で巨大シュウはアロウのデータを書き換えて殲滅者でなくし、なぜ自分が消滅しなかったのかの種明かしをし、今後の戦いへの方向性を示唆する。数分でほかのアニメの1話分くらいの要素を解決したねえ。アバン近辺のダイナミックすぎる話運び、好きだわあ。カイ将軍の「そんな大きな人間がいるか!」というあまりにも真っ当すぎるツッコミが可笑しい。その後も各人招いての作戦会議、アロウとカイのスクライド的タイマンバトル、とよう詰め込めるなって感心する。個人的には「美少年共和国」がネタだけじゃなくて話のカギの一つとしてキッチリ役立ってんのがすげえなと思ったよ。面白ェや。

メガロボクス2・10話。マック陣営はジョーとの試合を希望する。マック自身は彼の存在がジョーによって立つからという…チーフに似たような、重い思いからではあるが。ここにロスコの経済企業的思惑が挟まるのでざらりとした異物感を残すんですわな。んでもってリュウの助言、ユーリの拒絶感、サチオの矛盾した懊悩…とまあどいつもこいつもジョーに乗っけてくるので大変である。その辺に思い入れが皆無なサクマさんがいっそ清々しいくらいだ。つってたらジョーがぶっ倒れてしまいましたが、このクリフハンガーも怖いなあ。薬物の離脱症状だろうが、原作でのパンチドランカーってことですかねえ。