●GREAT PRETENDER・19話。父から語られるのは彼とローランとキム、そしてやっと出てきたドロシーについての話。前回この話は「信頼できない語り手」によるものだと言ったけど、単なる内容以外の機能を持たせる道具としてはかなり念の入った構成ではある。つーか続いた。ともあれ、今じゃ煮ても焼いても食えないローランが今の枝村のような青さを持っていた、その時代の話ってのは面白い。…ドロシーに小松由佳。陽性でおしゃべりで自信家な美人さん、というキャライメージによく合ってる。吹き替え経験も多い人だからなあ。
●魔女の旅々・8話。人形だらけの町・切り裂き魔の出没・怪しげな商店。まあこれだけで事件の主体は「人形動きて犯罪をなす」という恐怖ネタだとほぼ提示されており、あとはそのディテイルをどうするかというとこが要点。んで確かに常軌を逸した犯人像かつ不気味な真相ではあったのだけれど、そこはかとなくバカチンな演出を乗っけてギリギリコメディに寄せているのが面白いバランスではある。形ばかりとは言え変装までして潜入した秘密オークションで、結局解決方法が魔法と腕力によるブルートフォースなのがイレイナさんらしい。
ゲストの頭おかしい人形遣いに上田麗奈、男っぽいおねーさん魔女に日笠陽子、実はその弟子であるまた登場のサヤさん黒沢ともよ、とみな楽しそうに演技されててよろしい。あとショートのイレイナさんも新鮮でよろしいが、魔法で髪の毛も治っちゃうんだ。この世界、ハゲになっても魔法を習得すれば何とかなりそうだな。
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