魔女の旅々/プリテンダー

●新番組・魔女の旅々。初回は主人公・イレイナさんの状況セッティングまで。全体的にダイジェストっぽくテキパキと話が進むのは昨今の作品志向だろうかしら。ちょい古めの物語構造だと「イレイナさんがデキスギで弟子入りに苦労すること」のデキスギ部分を2話くらいかけてあれこれ描写するとこだろうが、その辺はイメージシーンで済ませてさっさとそういう状況に移る…というね。おっさんとしての私の感性なら、上記のごとくもう少しゆったり描写するか、逆に各魔女に断られるシーンをもっとあっさりやらかす方が好みではある。なんか中途半端な盛り込みに感じてしまった。ま、それはホンマに語りたい次回以降へのセッティングとしてある程度必要なことだったんだろうけど。…あと、その装束はちっとも地味じゃないと思います。キキくらいじゃないと…ってそういうワケにもいかんだろうか。

現状はまだ、話の本筋にも入っていないのでそれほど評価もしにくい。次回以降見て継続を決めますか。若気の至りの天狗鼻を折ったりその後のフォローしたりのおねーさん先生役に花澤香菜、あーもーそういう役柄がフィットするような貫目のお人になったのねえ。なんかそういうとこで妙な感心をしてしまった。

●GREAT PRETENDER・13話。コールマンを仕掛けるためにまずはトーマスを説得する、のだが。お互い変わっちゃったことで行き詰まった状況に一肌脱ぐのがエダマメさんだけど、いかにも彼らしい(=詐欺師らしくない)エモーショナルなやり方で嬉しくはなるね。エダマメさん曰くお前ら二人は変わっていない、と言う。トーマスが借金抱えて落ちぶれている理由がとても誠実なものであること、シンシアのどこか超然とした楽天的な態度の裏にある「トフィーの缶」、とそれぞれの描写が的確で判りやすい。トーマスが覚悟決めて再起するまでの辺りで、シンシアの様子を見せないのがいい。エモーション担当は今の段階では彼女ではないからね。それはトーマスとエダマメさんに担当してもらおう。今のところは。