今ははるかな焼肉屋

●日記の文章書いたものの他に言いたいことがあって先にそっち書いてアップしたりすることが多々ある。古い方の文章はまたそのうちってとこだが、これをあまりにほっぽらかしとくと現実世界の歩みから取り残されてしまったりする。…以下の文章はそういう目に遭ったもの。

●近所の焼肉屋で飲み食べ放題三千数百円のコースにて充足する。自分の程度に見合ったハレのゼイタクだなあと思う。この店は土日祝なら混んでて入れなかったりもするが、平日のそこそこ早い時間帯だとあまり客も居らず、自分のようなおっさんが一人焼肉する分には文句の無いセッティングであり文句は無い。

この日の座敷、客は自分含め三組。左隣は大学生女子の三人連れで右は三十路がらみのラフなカッコの野郎社会人二人。右のカタギだか何だかよく判んない野郎二人連れ、店員の兄ちゃんと顔見知りらしくあれこれ雑談しつつ肉喰っては「旨い」「これもイケる」といちいち口に出してんのもヘンにかわいくてエエんだけど、まずは左のお嬢さん三人組よね。誰はばかることなく屈託もなく、サラダとライスと大盛りの肉を注文してぐいぐい攻略しつつカラカラと談笑する。…仲いいなあ。やっぱ焼肉はまず、幸せの底上げ効果としての役割を果たしてくれませんとねえ。

喰い終わって会計して店を出る。…野郎二人はともかく、お嬢さん三人連れも食べ放題コースじゃなくて個別注文でぱっぱか喰ってたのであり、私ごときよりよほど上客だったなあというその事実は無視しておこう。どちらかというと私の方が、他の客から「ああ、このおっさんたまのゼイタクで舞い上がってんだな」と観察喝破される程度の存在なのであった。うんまあ、そらそうだわな。

●…ここまで。上記の焼肉屋、さっき見たら開店時間過ぎても人の気配すらなく固く閉鎖してある状況であった。「しばらく休みます」みたいな張り紙も無いので、最悪これ…潰れちゃったんじゃないかしらん。近隣で安く焼肉喰えるのここくらいだったので、今大いに動揺しているところ。ああ、こういうところから現実のテクスチャは崩壊してゆくのだなあ。いやマジで、困ったなこれ。