ヴィンランド/バビロン

ヴィンランド・サガ・15話。死ねラグナル、貴様の死を通じて人間的に成長してやる! という話。実際この死がクヌートにとって大きな転換のキッカケになるのは間違いないんだが、まずその前にクヌートの料理イヴェントを置いてどらまちっくな効果をいや増しさせる、という仕掛けがベタながらイヤらしい。ラグナルの庇護とキリスト教の神に仮託したスヴェン父王への屈折した感情、これらが全て反転した結果…ああなっちゃうワケなのだなあ。そしてアシェラッドにはどんどん逆風が吹いている状況。ま、それ含めて彼の人生ドラマではあるんですがね。

●バビロン・3話。上司が怪しいってのは定番で、更にそれを上回ってヘンな方向に向かいだす物語。いや、いいねワクワクするね(野崎まどだけど、というか「だから」か)。死ぬことに対して自由であるという概念、今思いだせるのは藤子SFにいくつかそういうネタがあったなーってとこだけど(気楽に殺ろうよとか21エモンとか)、さてこの概念を人類にとっての新たな「火」とするほどの屁理屈がどんなんか、ってとこだろうね。そして例の魔性の女、名前が曲世愛ってのもスゲエけど、見るたびにその姿と印象が全く異なる…ってますますニャルラトテップやんねえこれ。んで声はゆきのさつき雪乃五月)だったか。いや、判らなかったっすわ。…曲世愛さんもそうだけど、人物の名前がものすごく作った感じなのがこの作品のテイストの一つだろうな。あの分析官「三戸荷」って、これケビン・ミトニックかね。