旧き家屋

●引っ越して一年足らず。キッカケが「台風で屋根瓦が飛んでった」ことによる止むを得ないものだったが、引越し元が割りと近場にあるので時々見かけて「まだあるんだ」と思ってたが、しばらくぶりに見かけるとその空間には青空と黄色いユンボがあって建造物は無かった。ああ…やっと撤去しましたか。近隣の家と路地の都合でやたらと工事しにくい集合住宅であり、そのせいで屋根瓦の補修も業者に「ムリ」と言われた物件だったが、なんかかんかしてどうにかあがいてマネジメントしたようだ。今後はレンタル駐車場にでもすんのかね。その為には進入路の整備からやらんならんだろうけども。

…割と自分でも不思議なことに、あんなけ長い間暮らしてきた件の引越し元集合住宅について、それほど懐かしく思い出すことが無い。台風被害で一時的に移り住んだ斜向かいの空き部屋での1ヶ月の方がまだ、思い出す手触りに勝っている。そのくらい、元の部屋の台風被害による劣化が進行的だったってことなのかもしれんけれども。まあ実際のところは、もう数年したらどうしたって懐かしく思い返すことにはなるんでしょうね。そんなもんだよ、無くしてしまった事象の記憶ってもんはさ。