夢の話は誰も聞かない

●夢を見る。ふと、自分の住んでる集合住宅の裏手に「離れ」があったことを思い出す(現実にはない)。裏口を出て草深くあまり使われていないと思しき中庭を通り、離れに入る。自分以外誰も住んでいないはずのそこに、何となく人の気配がする。もう長いあいだ使われていなかった台所に照明が点いており、覗き込むとおばちゃんと子供数人が食事をとっている。挨拶すると「あらこんにちは。○○よ覚えてない? ほら前の喫茶店の」ああ、○○さんでしたかと応えたが記憶にない。聞けば元この近くの喫茶店を経営していた家族で、今でもたまにこの調理場や横の風呂場を使っているとのことである。まあ何にせよ賑やかしいのはエエコトだと思いつつ奥に進む。昼間でも蛍光灯点けなきゃ薄暗く、狭いとこだと横幅1mほどしかない入り組んだ廊下を通る。そこここに入居者済みの部屋があり、はていつの間にこんなに入居してたかなと思う。一番奥の部屋を見て何となくさっきの家族が住んでるとこだなと認識し、そこから別通路で引き返す。ドアに「ゲームレベルアップ代行」と手描きの紙を貼り付けた部屋があったり中でTRPGの気配がしたり、いかにもオタ大学生集団の雰囲気がする。廊下の少し広くなった所にモニタや電子機器を並べてあり、そこで椅子に座って話している数人の集団がいる。アフリカ系だがそこそこ流暢な日本語を話す青年が「ボクが部長です。今日は文化祭なんでこうして出し物やってるんですよ」と言う。そういえば今日は近所の大学の文化祭だったっけ。中庭に戻ると夜になっており花火が上がっている。上のほうで花火見ようと何故かやたらと複雑な構造になってしまっている階段を苦労して上っているところで目が覚める。

ストレートに、過去のノスタルジーを思い出してるだけの夢ではある。今こうして書いてても、あーこういうとこに住みたいなーとか思ってしまう。「離れ」の構造は以前住んでた下宿だったり友人の借家だったりの合成物のようである。