バキ/ルパン/プラネット/ハイスコア

●バキ・11話。ドリアンVS独歩。最終的になんかこう、それでいいんかいなという決着を付けちゃうこのカードであり、それは原作の「敗北を知りたい」というテーマのこねくりまわし方がこねくりまわされ過ぎたことによる弊害だとは思うんだけど、この辺はドリアンの意識と行動の齟齬「負けたいと思ってるけど真に勝ったことはない」が積み重ねられていると言えんこともないんだろうか。個人的にはこの遊園地の対決でスパンと終わっとけばキレイだったとは思うけどね。あと、CGがすごく浮いてるけど使い方としては割と正しいかなと思う。演武してる辺りとか、描くとめんどくさいしね。

ルパン三世・22話。五右エ門の苦悩の話。初っ端の「苦悩」に関してはさっさとオチ付けて「なあんだ」と思わせといて、真打登場とばかりにエンゾ(とヒトログ)で見事に五右エ門を揺さぶりにかけるという構成がなかなか上手い。ルパンの性格をも読んだ上で、二人の対決とあの結末という流れに感心したりする。しかしこんなけヒトログを信頼させといたら、情報操作でいかようにも人を/世界を操れるってことやね。あと、あの過去っぽい作画はあれ新規なのか、それともアーカイブからのものなのか。何となく新規作画だと思ってすげーなーと思ったけど、どうだろね。

●プラネット・ウィズ・10話。この状況でのケジメはきっちりつけて、数年後の龍とのバトルにつなげる話。サービス精神に富んだアクション主体のエピソードでありますな。また着ぐるみ二人の名前がカレルレンとラシャヴェラクであり、二人の決着がデカブツからタマネギ式脱ぎ捨てバトルというグレンラガンっぽいものであり、という結構オマージュに溢れた回でもある。それで次回予告の「アズラバラクラ」っての知らんけどこれも元ネタあんのかな、と検索したらこれはオリジナルっぽい。つかカレレンじゃないってことは創元じゃなくてハヤカワ世界の話なのだね! 多分。

ハイスコアガール・10話。高校編。相変わらずハルオさんはゲームバカ度合いが(年齢なりとはいえ)純度が高く、周囲の人間に恵まれているのはその純度故かもしれない。高校生ともなりゃもうちょっと色気づいてもいい気はするが、その辺はコハルさんが一手に引き受けててなんかすごくグイグイ来るのであるな。しかしコハルさんがハルオのために格ゲーを極めている(豪鬼フォボスとズィーガー…)のに、それを受けてハルオさんの目にあるのがやっぱり大野さんだってのがすごく切ないことであるなあ。あとキャスト見てベガの声が若本規夫だと知ったけど、あの声そうだったの!? てっきり誰か代役がアテたんかと思ったよ。…西村知道でも良かったね。