けものみち/ハイスコア

●旗揚!けものみち・2話。前回は主人公の源蔵というキャラの異質な行動でツカミを行ったのだが、今回はその上でVSオークという見どころを設定している。魔獣(動物)相手では表現しきれなかったプロレスのムーブを、デミヒューマン相手にふんだんに見せる…いやマジで、ほかのシーンは決して質が悪いワケではないがまあ通常の範囲内程度の作画が、オーク相手のマッチでは突然ごく上等な「作画アニメ」になる辺りで大いに笑う。正しいリソースの傾注方法だと思った。あとオークの首領、強面で剛腕そうなキャラに小野大輔というワケ判んないキャスティングもよし。何でだよ面白いからいいけど。

●新番組・ハイスコアガール。てっきり2期がこのタイミングで開始するのかと思ったら、この放送から3話は既出のOVA分で「II」はそのあとってことらしい。まあまとめて視聴する分にはどうでもいいことです。てことで当然ながら前シーズン最終話からシームレスに続きですな。主要キャラそれぞれに成長と変化はあったものの、やっぱハルオさんは一番鈍いというか精神的にゲーム少年のままである。対比的にその辺どんどんマセてゆく女性キャラなのだが、大野さんが一番ヒロインらしい位置に居る、居てしまうのは部分的にハルオのガキ精神と共通部分があるから、なのだろうな。コハルさんはそれを「理解しよう」としている、つまり彼女の中にはその属性が元々希薄なのだ。だから苦労するし、プチ悲劇だし、またそこがキャラ的な魅力でもある。あとお母んすごい。そしてアクアノートの休日はいい。またダークエッジも徒花的に好き。今回は以上。

ハイスコアガール・14話(という扱いでいいのかな)。付き合う権利を賭けての格ゲー三本勝負という、冷静に客観的に見ればなんかヘンテコだけど当事者たち…まあ主にコハルさんにとってはどうしようもなく真剣なシチュエーション、という頭悪くて青春でマジな設定がよろしい。この勝負中においてハルオさんの役割はどちらかというと舞台装置で、ちょっと超越的に描かれている(その上で勝ったら無邪気かつ邪念もなく相手をからかい賞賛する)のが面白い。「イノセントは無敵である」のテーゼですなあ。こんな勝負なのに、おまけにサブ音声が安元ガイルなのに、ちょっとホロっと来てしまうのがなんか悔しくもある。…新キャラのニコタマちゃんは井澤声でヘンテコでよいし、集ってくる「猛者」たちが妙に豪華なキャスティングなのがそこはかとなく可笑しい。鈴村寺島諏訪部小野興津か…。