喰えない男

●最近、いや最近ってほど近くはなくてもうちょっと前からだけど、喰いたい気持ちとそれを受ける身体の乖離がちょくちょく発生しつつあって少々悲しくなっている。よくある「こんなもん若い頃は普通に喰えたのになあ」ってアレ。単なるおっさん化である。さっきも豚バラを塩胡椒レモンで焼いてネギ乗せて喰ってたら後半だいぶ持て余してきてあまつさえ「もうおいしくない」とか思い出して、ああ悲しい情けない。それが人の摂理だと知ってても、何かこう…大事なものを失くしてってるようでなあ。なんかなあ。

若い頃は味が判んないとか言うけれど、こういう経験があると若い頃じゃないとその魅力を百パー享受できない食材や料理とかいろいろあるんだなと思うし、いやあほんと…大学生とかの頃にもっと大金持ちだったらなあ、とか妄想する。トシ行ってからそないパラメータ振ってもらってももうスキルツリーに余裕が…って感じである。当然年齢重ねてから楽しめるようになったものとかも多々あるのだが、それはそれとして、ってヤツだ。

これからもっと、そういう状況は増えてくるんだろうなあ。いやだねえ。なればこそ、早く意識と感覚のデータ化を…。何やってんの世間の技術、もう攻殻の時代来ちゃうよ? ねえ?